リミナルスペース―新しい恐怖の美学

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リミナルスペース―新しい恐怖の美学

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  • サイズ B5判/ページ数 187p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784845924004
  • NDC分類 704
  • Cコード C0070

出版社内容情報

新しいインターネット美学、〈リミナルスペース〉のすべて。

その誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍、待望の翻訳!



人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅……。

こうした日常で目にする光景の中に、不穏さと不気味さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームです。



例えば、社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』は、リミナルスペース的な世界観の代表的な作品と言えるでしょう。

本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など。時代や分野を縦横無尽に横断しながら、リミナルスペースの美学はそこかしこに息づいています。

リミナルスペースが引き起こすのは、ただの不安な感情ではありません。

人々の記憶と想像力に深く共鳴し、心の奥底にまで響く感覚を呼び覚ますのです。



リミナルスペースの何が怖いのか?

なぜ私たちはリミナルスペースに魅了されるのか?

新しい「不安と恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を徹底的に掘り下げる、リミナルスペース“解体新書”。



この一冊を手に取ることで、あなたの周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるでしょう。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方にとって、必読の一冊です。


【目次】

内容説明

人の気配のない地下鉄の通路や駅のコンコース、空港のターミナル、寂れたショッピングモール、夜の遊園地…。日常で目にする光景の中に、不穏さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームである。不確かで、奇妙で、人工的で、憂鬱で、懐かしい。新しい「恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を体系的に掘り下げる、リミナルスペース解体新書。

目次

第1章 恐怖への扉(通過;恐怖の空間;不気味なもの;インターネット上で)
第2章 リミナルスペースの美学(サブリミナルなメランコリー;不在の昇華;覚醒した夢想;平和な黙示録)
第3章 拡張世界へ(仮想空間での怪談;変容;紙葉の家;画面の外)
第4章 新たな視点(出現;派生作品;過去の再構築;始まり)

著者等紹介

ALT236[アルト236]
YouTubeチャンネル「ALT236」のクリエイター。動画を通じて超常現象の視覚的シンボルを解読し、ホラーの美学への興味を追求している。チャンネル登録者数40万人、再生回数100万超えの動画も多数

佐野ゆか[サノユカ]
東京大学文学部南欧語南欧文学専修課程卒業(イタリア語学)。同大学大学院修士課程修了、博士課程在籍中(フランス文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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