柚木麻子のドラマななめ読み!

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柚木麻子のドラマななめ読み!

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  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845923311
  • NDC分類 778.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「私は日本のドラマによって作られてきた」



フェミニズム、シスターフッド、エイジング、LGBTQ……稀代のドラマ好き作家・柚木麻子が『東京ラブストーリー』から『虎に翼』まで、時代を彩ってきた作品のエッセンスを縦横無尽に語り尽くす!



2014年から10年以上にわたって続く『anan』の連載が待望の書籍化! ドラマ好きとして知られる作家・柚木麻子が国内ドラマの軌跡や、女性像の変遷、日本社会の変化(と変わらなさ)を、時に真摯に、時にコミカルに、時に私的に描き出す。



主に放送中の国内ドラマについて綴る同連載は、柚木ならでは視点によって、テレビドラマを「ななめ読み」! フェミニズムやシスターフッド、エイジングといった柚木の小説に通底する主題から、自己啓発やスクラップブック、はたまた金田明夫という名バイプレイヤーまで多種多様なテーマのもと過去作にも言及し、ドラマ愛に満ちた評が展開される。



書籍化にともない、自身の文章や、取り上げた作品、その出演俳優について、2024年現在の視点から振り返る新規テキストも収録。日本のドラマや俳優の魅力、面白さ、そして変化(やその予兆)が綴られる。



『anan』の連載以外にも、ファンとして、元脚本家志望者として、そして原作者として、ドラマや俳優について綴ったエッセイを収録。『逃げるは恥だが役に立つ』『エルピス―希望、あるいは災い―』『虎に翼』といった近年話題となった傑作から、『東京ラブストーリー』『ロングバケーション』『すいか』といった記念碑的作品まで、柚木麻子が縦横無尽に語り尽くす。



[本書で扱う主な作品]

『失恋ショコラティエ』『東京ラブストーリー』『アラサーちゃん 無修正』『地獄先生ぬ~べ~』『問題のあるレストラン』『すいか』『ハウス・オブ・カード 野望の階段』『恋仲』『ロングバケーション』『トミーとタペンス―2人で探偵を―』『武道館』『ゆとりですがなにか』『営業部長 吉良奈津子』『逃げるは恥だが役に立つ』『カルテット』『やすらぎの郷』『監獄のお姫さま』『眠れぬ真珠~まだ恋してもいいですか?』『獣になれない私たち』『人生が楽しくなる幸せの法則』『きのう何食べた?』『凪のお暇』『少年寅次郎』『愛の不時着』『その女、ジルバ』『大豆田とわ子と三人の元夫』『彼女はキレイだった』『日本沈没―希望のひと―』『真夜中にハロー!』『メンタル強め美女白川さん』『六本木クラス』『エルピス―希望、あるいは災い―』『作りたい女と食べたい女』『今夜すきやきだよ』『日曜の夜ぐらいは…』『真夏のシンデレラ』『コタツがない家』『セクシー田中さん』『婚活1000本ノック』『推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~』『虎に翼』など

内容説明

フェミニズム、シスターフッド、エイジング、LGBTQ…。稀代のドラマ好き作家が『東京ラブストーリー』から『虎に翼』まで、時代を彩ってきた作品のエッセンスを縦横無尽に語り尽くす!

目次

第1章 “ヒール女”や“エロいのに味方な女”と一緒に 二〇一四~二〇一五年
第2章 アイドルも、男も、女も、シニアも 二〇一六~二〇一七年
第3章 平成から令和へ 二〇一八~二〇一九年
第4章 シスターフッドとサードプレイス 二〇二〇~二〇二一年
第5章 その先へ! 二〇二二~二〇二四年
番外編 ファンとして、脚本家志望者として、原作者として

著者等紹介

柚木麻子[ユズキアサコ]
1981年東京生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、デビュー。2010年、同作を含む『終点のあの子』を刊行。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。2022年、作家の山内マリコとともに「原作者として、映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。」と題した声明を発表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

186
柚木 麻子は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者が『anan』に連載したドラマ評、著者のドラマの考察、文章は面白いですが、私が本書で取り上げているドラマをほとんど観ていないのが難でした(笑) https://www.filmart.co.jp/books/978-4-8459-2331-1/2024/11/24

いつでも母さん

139
ごめん、柚木さん。私もななめ読み(汗)知らないドラマが多過ぎて。寝る間も惜しんで(録画して)観ていた頃が懐かしい。あすなろ白書の西島さんが何食べ?の西島さんになったりするのだから(間には姫川シリーズの西島さんだったりもするが)役者さんって時代とともに変わるなぁ。東京ラブストーリーは原作とは別ものと夢中で観ていたが、いまだに有森也実さんは関口さとみのイメージがあるのが申し訳ない。番外編とあとがきの行間から見えること、伝わる事がちょっと切なくて・・ 2024/12/14

pohcho

54
anan連載のドラマエッセイ。少しずつ読もうと思ったのに面白すぎて一気読み。1クールに一つのドラマをとりあえず3回観るというスタンスだそうで、執筆当時放送されているもののほかに昔のドラマの話もたくさん入れてどれだけドラマ好きなの?という熱量で縦横無尽に語ってくれる。正直、観てないものも多かったけど関係なく楽しめた。西島さんがあすなろ白書で演じた松岡と「なにたべ」のシロさん。「かけい」という苗字からの深読みがすごい。金田明夫って誰・・?と思ったけど写真見て「あーこの人!」と。独特すぎる視点が楽しい一冊。2025/01/16

pen 

38
2014年から10年間「anan」で連載したエッセイの書籍化。タイトルはななめ読みとあるが、柚木さんのドラマ愛が直球で伝わるエッセイ。例えば山田太一さん脚本の「ふぞろいの林檎たち」に触れて、落ちこぼれの若者たちの悲しみを描き、サザンの名曲「いとしのエリー」の効果もあって、当時熱狂的に支持されたが、今見ると主要メンバー、中井貴一 時任三郎 柳沢慎吾演じる男達のコンプレックスからくる甘えとヒステリーが激しすぎて、私はあやうく体調をくずしかけた。 こんな柚木節が満載です(笑)  2024/12/09

チャッピー

32
2014年から2024年まで「anan」で連載されていたドラマ評。見ていたドラマは全体の3分の1くらいかな。なのでピンとこないことも多かったけど、坂元裕二さんのドラマにはまったく同感だった。それにしても、ドラマってここまで深く考えながら見たことないので自分が見ていたものでもそんな見方があるのかと楽しく読んだ。2025/01/09

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