村上春樹 映画の旅

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  • サイズ A5判/ページ数 208p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784845921362
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

小説家・村上春樹の創作活動に

映画が与えたもの――



早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展

「村上春樹 映画の旅」 公式図録



展示資料と解説、

そして村上作品と映画をめぐる多様な論考から、

文学世界と“映画の旅”の織りなす

豊かなイメージを紐解く



村上春樹書き下ろしエッセイ

「自分自身のための映画」を収録







現代日本の最も重要な小説家の一人である村上春樹──早稲田大学演劇博物館にて開催される企画展「村上春樹 映画の旅」は、そのキャリアを通じての「映画」との関係性に焦点をあてます。



村上はこれまでも様々な場で、自身にとって身近なものとして映画について語っていますが、その出会いの数々は村上作品に対し、具体的にどのような影響を及ぼしたのでしょうか。あるいは、村上の作品群が現代の映画監督によって映画化されるとき、そこにはどのような想像力の変換が存在したのでしょうか。



巻頭では、本図録のために書き下ろした村上春樹によるエッセイ「自分自身のための映画」を特別収録。



前半では、企画展「村上春樹 映画の旅」の概要を、演劇博物館所蔵図版の数々や参考図版とともに紹介し、村上作品がいかに映画との関係を有してきたかについて、5章に分けて解説します。



後半では、村上作品の映画化を手がけたイ・チャンドン監督(『バーニング 劇場版』)、濱口竜介監督(『ドライブ・マイ・カー』)へのインタビュー、そして映像論、文学論、メディア論等を専門とする執筆陣による広範なテーマの論考により、村上小説と映画との関係への視座をより広く豊かなものへと拡張します。



巻末には、本企画展の展示リスト、村上春樹作品年譜のほか、大小問わず村上作品のなかに登場する映画作品をまとめあげた「村上春樹著作登場映画リスト」など、充実の資料を掲載。



図録として展覧会の内容を辿るとともに、村上作品が積み重ねてきた映画の旅を味わい、追体験できる一冊です。



デザイン

加藤賢策(LABORATORIES)



===



早稲田大学演劇博物館 2022年度秋季企画展

「村上春樹 映画の旅」概要

(早稲田大学演劇博物館公式サイトより引用)



小説家・村上春樹は、そのキャリアを通じて繰り返し映画に言及してきました。村上の小説

内容説明

小説家村上春樹の創作活動に映画が与えたもの。通っていた映画館や早稲田大学在学時に読んでいたシナリオ、エッセイや小説のなかに登場する数々の映画、そして小説を映画化した作品などに関する豊富な資料を辿りながら、村上文学と映画の世界を旅する展覧会の公式図録。村上春樹書き下ろしエッセイ収録。

目次

映画館の暗がりの中で(村上春樹)
自分自身のための映画(村上春樹)
第1章 映画館の記憶
第2章 映画との旅
第3章 小説のなかの映画
第4章 アメリカ文学と映画
第5章 映像化させる村上ワールド
論考・インタビュー
資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

183
私はハルキストでも村上主義者でもありませんが、村上春樹の新作をコンスタントに読んでいます。早稲田大学演劇博物館2022年度秋季企画展「村上春樹 映画の旅」公式図録。 村上春樹は映画好きだとは知っていましたが、ここまで映画にのめり込み、映画の影響が大だとは思いませんでした。私も中高時代は、映画好きで高校の文化祭で短編映画を撮ったり、日大芸術学部映画学科を目指した時期もありました(笑) http://filmart.co.jp/books/movie/review/haruki_murakami_movie/2022/11/26

田中

36
この本は、早稲田大学での企画展を忠実になぞった様式になっている。だから、企画展に行けなかった人でもこの一冊を見ればコンパクトに体験できるだろう。純粋に村上さんが映画に傾倒する姿が現れる。特に学生時代に見た映画は、自分自身の内面に、強く深く思想性を及ぼした。村上小説の世界にもその断面が随所にちりばめられるのだ。最終章には高村・小澤・岡室らの諸氏か、村上春樹論を述べているが、何とも一面的な解析による論考であった。この章はつまらないので読まなくてよいだろう。2023/02/04

ぐうぐう

36
早稲田大学演劇博物館2022年度秋季企画展として開催されている「村上春樹 映画の旅」公式図録。作家の展示は漫画家とは違って単調になりやすいものだが、映画というビジュアル的な視点だと、とたんに華やかになる(ただ、本企画展自体は未見なので、あくまで図録を通したうえでの印象)。この企画展がユニークなのは、村上の小説と映画の関わり(例えば、村上作品の映画化や小説内に登場する映画作品等)だけではなく、村上春樹という人間と映画の関わりにまで踏み込んでいることだ。(つづく)2022/12/01

koji

23
村上春樹ライブラリー見学の後で、早稲田大学演劇博物館に立ち寄り、企画展示室の「村上春樹映画の旅」を見てきました。そこで購入した本書。特典として「ドライブマイカー」ステッカー(赤いサーブ)のおまけ付き。春樹さんの人生は映画そのもの。早稲田大学文学部映画演劇科卒。7年かけて卒業した時の卒論は「アメリカ映画における旅の思想」。本人曰くでっちあげで「優」。それはともかく春樹さんの作品で語られる映画作品は私の好きなものも多く(第三の男、地獄の黙示録、大脱走、華麗なる賭け等)、本書も多彩なエピソードで彩られ満足の一冊2022/10/30

たらお

19
小説の中で映画のことをどう語っていたのか気になったのだが、実際にはタイトルや俳優の名前だけが語られているというものが多かったりする。著者が学生の頃はDVDやNetflixも無く、映画を見ることが特別な行為で、さらに相当量の映画を見たことは本書に寄せる前書きからもうかがい知ることができる。でも、映画案内ではないので、掲載されている映画に懐かしさは感じるものの、本人の注釈があるわけでもないので再び観たいという気持ちも起こらない。ただただ眺めてノスタルジックな気持ちに浸る感じ。2022/10/22

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