物語の「森」を抜けて―なぜストーリーには構造が存在するのか

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物語の「森」を抜けて―なぜストーリーには構造が存在するのか

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  • サイズ 46判/ページ数 464p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845921270
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0074

出版社内容情報

すべての物語を書きたい人/楽しみたい人に贈る、ストーリーテリングの「虎の巻」。

これまでの脚本術や創作術が教えてくれなかった、物語の「なぜ」を探求し、これ一冊で解き明かす。

映画、ドラマ、演劇、小説──

時代を超えて息づく面白さの法則と理由をたどる、新しいストーリーの旅へ。



なぜ子どもの書く物語は、何世紀も昔から語られてきた物語形式をくり返すのでしょうか。

なぜ私たちは過去にあった物語の再発明を続け、それでいてそれを新鮮で楽しいと感じるのでしょうか。



英国のドラマプロデューサーとして数々の人気作品の物語を仕掛けてきた著者ジョン・ヨークは、物語構造とは何かを探求する旅に出かけました。

これまで何百冊と書かれた脚本術や創作術の本を分析し、仕事をともにした脚本家全員に聞き取り調査を行い、無数の映画やドラマの物語を吟味し……やがてヨークはあらゆるストーリーテリングの真の原型にたどりつきました。それこそが、本書が教えてくれる「森への旅」です。



本書は物語構造の歴史的な展開をたどり、古今の物語理論が提唱したパターンを徹底的に解明し、その神話のベールを取り去ります。そして、五幕構成を中心とした新しい構造の考え方を提案します。

脚本術の探求はストーリーテリングの歴史的、哲学的、科学的、心理的な旅へと広がりを見せ、私たちがなぜ物語を書き、楽しむのか、その秘密に迫っていきます。



物語構造はどのように機能するのか/主人公はなぜ能動的でなければならないのか/ナレーションはいかにドラマをだいなしにするか/ドラマの最終回直前で、たくさんの登場人物が死ぬのはなぜか/なぜフィクションに出てくる警官や医者は一匹狼ばかりなのか/人物描写がいかに物語の構造そのものに不可欠なものであるか……。



「森への旅」に喩えられるロードマップを通じて、「物語とは何か」そして「人はなぜ物語るのか」を解き明かす、すべての創作者と読者のための「虎の巻」です。



<本書で取り上げるおもな物語理論・脚本術の提唱者・実践者>

アリストテレス(『詩学』)、テレンティウス(五つのステージ)、ラヨシュ・エグリ(ドラマティック・ライティング)、ウラジーミル・プロップ(『昔話の形態学』)、シド・フィールド(三幕構成)、デイヴィッド・マメット、ジョーゼフ・キャンベル(英雄の旅)、クリストファー・ボグラー(作家の旅)、クリストファー・ブッカー(七つの基本プロット)、フライターク(フライタークのピラミッド)、ロバート・マッキー(ストーリーテリング)、ブレイク・スナイダー(SAVE THE CATの法則)ほか

内容説明

すべての書きたい人/楽しみたい人に贈るストーリーテリングの「虎の巻」。物語の原型としての五幕構成=[森への旅]でわかる、面白さの法則と理由。映画、ドラマ、演劇、小説―構造を知り、物語の「なぜ」を解き明かそう。

目次

第一幕 家(物語とは何か?;三幕構成 ほか)
第二幕 昼の森の入口(フラクタル;幕 ほか)
第三幕 森の中(見せること、語ること)
第四幕 夜の帰路(登場人物とその設定;登場人物と構造設計 ほか)
第五幕 変化を経て再び家へ(テレビドラマと物語構造の勝利;シリーズドラマと連続ドラマの構造 ほか)

著者等紹介

ヨーク,ジョン[ヨーク,ジョン] [Yorke,John]
『恥はかき捨て』、『スキンズ』、『ホワイト・クイーン 白薔薇の女王』、『ウルフ・ホール』などを制作してきた英国ドラマ独立系制作会社、カンパニー・ピクチャーズのマネージング・ディレクター。過去にはチャンネル4ドラマの責任者やBBCドラマ・プロダクションの統括責任者として、『華麗なるペテン師たち』、『MI‐5英国機密諜報部』などの大ヒット作のほか、『ボディーズ』、『オマー』、『セックス・トラフィック』、『ノット・オンリー・バット・オールウェイズ』、『ステップトゥの呪い』といったアウォード受賞作も手がけている。委託編集者やエグゼクティブ・プロデューサーとして、英国テレビドラマの重要な作品のいくつかに携わってきた。2005年、英国初の放送作品向けのライティング・コース、BBCライターズ・アカデミーを創設

府川由美恵[フカワユミエ]
明星大学通信教育部教育心理コース卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

佐倉

10
3幕構成や5幕構成、行きて/帰るといった英語圏のストーリーテリング指南の鉄板ネタを解説していくいつものアレ……なのだが、多くの脚本家の間にある構造への不審感(著者自身も当初は懐疑的だったという)や享受の歴史を取り上げその上で構造の普遍性を述べていく。著者は英国のテレビドラマ制作に関わってきたディレクターであり長期シリーズがマンネリ化したり3年以上続かないなどと言う傾向もこの構造から解説していて面白かった。物語は人が変化を認識するための型であり、逃れられないもの…という主張はきっとその通りなんだろう。2025/02/14

人生ゴルディアス

4
大変面白かった。物語に構造があるように思えるのはなぜかについての探求。本書は脳神経科学の本ではないのでそれが主題ではないが、基本的には脳構造が無秩序からパターンを見出す機能を持っていて、しかもそれは大体誰でも似通っている。勝手に敷衍するなら、脳構造は同じでも報酬構造が異なるから人によって好みが分かれる、というところだろうか。物語とは秩序→無秩序→秩序が大枠という主張は非常にわかりやすいし、いつも敵が主人公と正反対なのもこの構造を最大化するからとか、なるほどと唸らされ続けた。2025/10/05

Rootport Blindwatchmaker

3
シド・フィールドもロバート・マッキーもブレイク・スナイダーも、みんな本質的には同じことを言ってないか?という脚本術オタクなら誰もが一度は感じた視点から、古典的な五幕構成に準じて物語構造を論じていく。ソーカル事件の以前に人文系の教育を受けた人にありがちな冗長で衒学的な文体で書かれているので、ちょっと読みにくい。また、ユング派の心理学(※現代では非科学的という評価になった)を過大評価している点にも、やや古さを感じた。とはいえ、p412に収録されている、既存の物語理論を統合した早見表だけでも一読の価値あり。2025/02/19

ラーク

2
少し読むのに苦戦。多くの魅力的な作品には主人公にとってのターニングポイントが存在し、基本的にそれは終盤ではなく中間点に存在する(ミッドポイント)。そしてそれをプロットの中に組み込みやすい枠組みとして、三部作(あるいは五部作)という形式が取られることが多い。考えてみれば、日本の物語構成で用いられることが多い「起承転結」や「序破急」にも、前半の流れを一度受け止め、転換を与えるステップが存在している。それは単に物語に緩急を与えるだけでなく、登場人物を人間たらしめるためにも有用に働くのだろう。2025/09/13

Go Extreme

2
物語構造基本: 三幕構成 契機事件 ミッドポイント クライマックス 解決 プロット 設定 テーマ 欠如 成長 キャラクターと変化: 主人公 欠点 自己発見 内面葛藤 自己再構築 自立 友情 絆 観客共感 成長過程 物語の技法と演出: 見せる 語る ナレーション ビジュアル 表情 描写 語り手 テンポ 感情喚起 バランス 構造の拡張性と普遍性: フラクタル 構造相似 歴史的継承 普遍性 時間超越 ストーリーパターン 意味深化 多層構造 物語とメディア: キャラクター深化 感情的結びつき 帰還テーマ 物語の力2025/03/30

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