内容説明
ポップかつシニカル、そして大胆な脚本。精巧な構図とカメラ移動で生み出されるマジカルな空間演出。ひとクセもふたクセもありつつ、愛さずにはいられない登場人物たち…。最新作『フレンチ・ディスパッチ』へと至る、新時代の映画作家の足跡を辿る。
目次
『アンソニーのハッピー・モーテル』(1996)
『天才マックスの世界』(1998)
『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(2001)
『ライフ・アクアティック』(2004)
『ダージリン急行』(2007)
『ファンタスティックMr.FOX』(2009)
『ムーンライズ・キングダム』(2012)
『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)
『犬ヶ島』(2018)
『フレンチ・ディスパッチ・ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』(2021)
著者等紹介
ネイサン,イアン[ネイサン,イアン] [Nathan,Ian]
イギリスで広く知られる映画ライター。世界最大の映画雑誌「エンパイア」の編集者およびエグゼクティブ・エディターをつとめた後、現在は寄稿編集者として引き続き同誌に貢献。他にも「タイムズ」紙、「インディペンデント」紙、「メイル・オン・サンデー」紙、「カイエ・デュ・シネマ」誌、スカイ・アーツ・チャンネルのドキュメンタリー・シリーズ「ディスカバリング・フィルム」などに定期的に貢献している
島内哲朗[シマウチテツロウ]
映像翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紀梨香
5
既に観たのは「グランド・ブタペスト・ホテル」と「犬ヶ島」。「グランド・ブタペスト・ホテル」が大好きなので、こちらの本を手に取りました。クラシカルで端正なのにありふれていない映像をなぜ撮ることができるのか、この本を読んでも謎は解けませんでした。でも他の作品も必ず観ようと心に誓いました。CMも何本か手掛けていて、特にソフトバンクのものはウェス・アンダーソンということを知らずに見ていたことをはっきりと思い出しました。ブラピ主演で豪華だな、とは思っていたけれど。2022/07/03
かい
2
ウェス・アンダーソンの作品解説本。「フレンチ・ディスパッチ」(刊行時は公開前)までの10作品。ご本人や出演者などへの新たな取材はないものの、映画ができるまでや評判などを丁寧にまとめてる。絵素材もたっぷりなので、改めて作品が観たくなるつくりだと思う。2022/07/10
ちり
0
“「映画を作ってるときには、前とは違うことをやろうと意識しています。でも、出来上がってみると、10秒見れば私の作品だとわかると言われてしまうんです」”2022/05/04