女の子のための西洋哲学入門―思考する人生へ

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  • サイズ 46判/ページ数 568p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845921072
  • NDC分類 130.4
  • Cコード C0010

出版社内容情報

これまでの「男性のための哲学」ではない、もうひとつの哲学へ。



「女の子」が成長し大人になっていく過程で考えるべき哲学の問いを解きほぐし、

「自由に思考を広げること」、そして「自分の力で考えながら生きること」の楽しさとかけがえのなさを説く。

女性哲学者たちがいざなう、かつてない哲学入門・画期的エンパワメントの書!



あなたは、哲学の歴史のなかで、女性の哲学者の名前を10人挙げられますか? 3人ならどうでしょう? ほとんどの人にとって、それはむずかしいことなのではないでしょうか。

女性は長い間、哲学の分野で疎外されてきました。なぜなら、彼女たちの貢献は歴史的に男性たちの業績として扱われたり、あたかも貢献など存在しないかのように葬り去られたりしてきたからです。



本書は、女性哲学者たちが「自分が18歳から20歳くらいだった頃を振り返り、自分自身の疑問を見つけ、知的に成長しつつあるその時期に、どんな本があったらよかったか、そしてその本にどんな章があったらよかったか」というテーマで執筆した、新しい「哲学への扉」とでもいうべき本です。

女の子や若い女性を哲学的な思考へと招き入れ、哲学的に物事を考えてみるよう勇気づけるものです。



哲学に触れ始めたばかりのひとにもおすすめできるこの本は、哲学的な問いとは何か、そしてそれが女の子や女性の生活や人生にどのように当てはまるのか、幅広い視点と思考を広げていくヒントを提供します。

本書では、哲学のおもな分野(形而上学、認識論、社会哲学・政治哲学、倫理学)が扱われます。どこからでも読める章立てなので、構える必要はありません。ジェンダーと哲学の交差点について興味のあるひとにとって必ず役立つ1冊となるでしょう。

例えば、アイデンティティや自律といった自己のあり方、科学や芸術や疑いといった知のあり方、人種やジェンダーといった社会構造や権力関係が私たちの現実をどのように形づくるのか、そして、怒りや共感や勇気などの感情と倫理の関わりを現実の問題の中でどのように考えていけるのか。

2020年代の今を生きる私たちにとっても切実で、好奇心を刺激する哲学的なテーマを、生き生きと魅力的な文体で、親しみやすく説いていきます。



いままさに女の子であるあなた、あの頃女の子だったあなた、これから女の子になっていくあなた、女の子と見なされたことのあるあなた、女の子のことをもっと理解したいあなたへ──すべてのひとを歓迎する、私たちのための哲学への招待です。

内容説明

これまでの「男性のための哲学」ではない、もうひとつの哲学へ。「女の子」が成長し大人になっていく過程で考えるべき哲学の問いを解きほぐし、「自由に思考を広げること」、そして「自分の力で考えながら生きること」の楽しさとかけがえのなさを説く。女性哲学者たちがいざなう、かつてない哲学入門・画期的エンパワメントの書!

目次

第1部 自己(アイデンティティ(同一性)―世界内存在と生成(ミーナ・ダンダ)
自律―自分に正直でいること(セレン・J・カダー)
プライド―徳と悪徳の複雑さ(クラウディア・ミルズ)
問い―哲学の核心(メリッサ・M・シュー)
自己知―反省の重要性(カレン・ストール))
第2部 知ること(論理学―フェミニストアプローチ(ジリアン・ラッセル)
疑い―認識と懐疑主義(ジュリアン・チャン)
科学―客観性の正体を暴く(サブリナ・E・スミス)
技術―経験と媒介された現実(ロビン・L・ゼブロフスキー)
芸術―見ること、考えること、制作すること(パトリシア・M・ロック))
第3部 社会構造と権力関係(信用性―疑いに抵抗し、知識を捉え直す(モニカ・C・プール)
言語―コミュニケーションでの集中攻撃(エリザベス・キャンプ)
人種―「人間」という概念に見られる存在論上の危険性(シャノン・ウィナブスト)
ジェンダー―二分法とその先に向けて(シャーロット・ウィット)
承認―クイア・エイリアン・ミックスの意識を生きる(シャンティ・チュウ))
第4部 現実の中で考える(怒り―抵抗の身振りとしてメドゥーサ話法を利用する(ミーシャ・チェリー)
コンシャスネス・レイジング(意識高揚)―社会集団と社会変革(タバサ・レゲット)
ツェデク―なすべきことをする(デヴォラ・シャビロ)
共感―人間と人間以外の動物との絡み合う関係性(口ーリー・グルーエン)
勇気―作動する改善説(キンバリー・K・ガーチャー))

著者等紹介

シュー,メリッサ・M.[シュー,メリッサM.] [Shew,Melissa M.]
マーケット大学客員助教。専門、関心領域は古代ギリシャ哲学から現代哲学、文学と芸術の哲学、さらには教育学まで多岐にわたる。研究においては学生たちと同様に、真正性、対話、偶然、さらには人生を一変させる出来事が持つ力の理解といった事柄に立ち戻るようにしている。大学で十五年間教壇に立ち、さらに女子大付属高校で五年間にわたって教鞭をとり、教育を通じて若い女性や女の子をエンパワーすることへの強い信念を現実のものとしている。哲学には文学、音楽、神話、政治学、芸術を通じて触れるようになった

ガーチャー,キンバリー・K.[ガーチャー,キンバリーK.] [Garchar,Kimberly K.]
ケント州立大学系列大学のノースイースト・オハイオ医科大学大学院哲学准教授。専門はアメリカプラグマティズム、倫理学、臨床倫理、特に死と終末期。現在の研究プロジェクトは、人間の苦しみについての洞察であり、苦しみとは何を意味するものでどのように人はそれに反応するのかを研究している。数学をきっかけに哲学に興味をもち、教育とキャリアを通じてジェンダー問題とジェンダー平等に目を向けてきた

三木那由他[ミキナユタ]
大阪大学大学院人文学研究科講師。専門は分析哲学。もともとはコミュニケーションの成立条件について考えていたが、最近はそれから発展して、コミュニケーションがときに不当なものや抑圧的なものになる仕組みに関心を持っている

西條玲奈[サイジョウレイナ]
東京電機大学工学部人間科学系列助教。専門は分析フェミニズムやロボット倫理学。技術者倫理学や研究倫理の授業にフェミニズムの観点を取り込んだり、学会でのハラスメント対策に従事したり、差別による排除を取り除く試みをおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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松本直哉

18
女の子ではないけれど読んだ。英語圏、それもアメリカが多く、とりわけユダヤ系の筆者が目立つ。神話や文学作品の例から語り起こして、こんなふうに血の通った哲学書はあまりないかもしれない。旧約聖書の「ツェデク」の概念、英語のjusticeとは違って神の次元の正義を論じた章が面白い。ギリシャ悲劇のアンチゴネーのように、人間の掟を超えた正義に従って行為することで初めて人格の統合(integrity)が可能になるという指摘は興味深い。ただし、ツェデクの例に挙げられている士師記のヤエルという女性の挿話の扱いには疑問が残る2025/05/02

スイ

17
良かった! 原副題の「An Invitation to the Life of Thought」がぴったり。 多数の女性哲学者たちが、「こんなことを考えてみない?」「こんな角度からも考えられるよ」と、隣に座って語りかけてくれているようだった。 実在の人物やフィクション作品を織り込みつつ、女の子が生きるのに付き纏う困難についてもしっかり語る。 思考の手助けだけでなく、心の支えにもなってくれる本。 ただ、文章の難易度にはかなり幅があり、この中では読みやすいものでも入門とは呼べないのじゃないかと…。2025/02/21

ぽむら

3
もう少し若い時に、いや、時間がある時に読めば良かったなと思った。広範なテーマを扱ってくれているのできっとまずは短く全体をさらって、あとから章ごとに、気になる章だけでも良いから精読して、関連する文献を読みつつ理解を深めた方が良い読み方ができる気がする。 もちろん生活の片手間で読んでも得るものも、自分の傷にも、勇気に関しても考える良い手助けになったけれど、持っているポテンシャルを活かしきれない読み方しか出来ない自分が歯痒い。2025/02/10

Go Extreme

2
自己: アイデンティティ─世界内存在と生成 自律─自分に正直 プライド─徳と悪徳 問い─哲学の核心 自己知─反省 知る: 論理学─フェミニストアプローチ 疑い─認識と懐疑主義 科学─客観性の正体 技術─経験と媒介された現実 芸術─見る・考える・制作する 社会構造: 信用性─知識 言語─集中攻撃 人種─存在論上の危険性 ジェンダ──二分法とその先 承認─クィア・エイリアン・ミックス 現実: 怒り─メドゥーサ話法 意識高揚─社会集団と社会変革 ツェデク─なすべきことをする 共感─人間以外の動物 勇気─改善説2024/12/27

skr-shower

1
他地区図書館本。時間切れ。K・ル=グウィンとか読み飛ばしていた本をじっくり読み返す時間が必要か。2025/03/17

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