内容説明
これからの時代の「当たり前」を身につけるために。クィア・アーティストの著者がやさしく教える、誰もが自分らしく生きるために知っておきたいこと。
目次
まずはここから(ジェンダーは社会的に構築されたものである;生まれる前からジェンダー化;気温に基づく性決定 ほか)
さらに深掘り(インターセクショナリティ;アイデンティティの生態系は崩れ落ちふたつに分かたれた;同化教育制度 ほか)
わたしの話(ハリー・スタイルズはいかにしてわたしを現在の「ボーイとしてのわたし」に変えたのか;体を非ジェンダー化・脱性化する;手術日記)
著者等紹介
ゴットリーブ,アイリス[ゴットリーブ,アイリス] [Gottlieb,Iris]
イラストレーター兼作家。ノースキャロライナ州ダーラム在住
野中モモ[ノナカモモ]
東京生まれ。編集職を経てロンドン大学ゴールドスミス校で美術史を学ぶ。東京を拠点に文筆および翻訳業(英日)に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
34
自分のアイデンティティを模索中の「女性」による自分探しの、そして社会の調べ学習、といった感じの本です。文章は大人向けですが、イラストはとても分かりやすく、眺めただけで何が言いたいのか小学生でもわかると思います。赤いランドセルが嫌だった自分。ピンクが大好きな娘のクラスの男の子。もっとオープンに色々話しあえたらいいなあ…と思わせてくれる内容です。娘はイラストを眺めてました。2022/07/11
更紗蝦
32
『イラストで学ぶ~』というタイトルの通り、ポップなイラストが満載の本ですが、「絵で見て理解する」系の内容というわけではなく、「難しいことが書いてある」という偏見を和らげて「文章をきちんと読み込ませ、最後まで読み通させるための手段」としてイラストが活用されている…と捉えるべきでしょうか? おそらくは「正しいニュアンスで伝えること」に配慮した結果だと思いますが、文章に「直訳っぽさ」が出てしまっており、そこに読みにくさを感じてしまう読者がいるかもしれませんが、内容はとても良く、広く読まれて欲しい本です。2021/05/05
ganesha
5
さまざまなジェンダー、セクシュアリティ、人種についてをノースカロライナ州に住む30歳の作家がわかりやすいイラストとともに解説した一冊。ピンク税と黒人少年、著者の乳房切除手術日記が印象に残った。2023/04/01
もころん
3
ジェンダーの多様な側面についてイラスト付きでわかりやすく紹介している。男女について語る際は、女性の息苦しさのみならず男性に課されたプレッシャーについてもしっかりと解説されておりバランスの良さを感じた。中途で一部女性の苦しさを過剰に演出し誘導する表現があって気になったが、現在の女性の立場の弱さを踏まえるとそれもまたバランスの取り方なのかもしれない。2021/08/13
レンコン餅
2
みんなが同じじゃないから学ぶ必要がある。ジェンダーは、複雑で多様性を持っている。何回も読み返しておきたい一冊になった。イラストの鮮やかさも特徴2021/05/03