読者に憐れみを―ヴォネガットが教える「書くことについて」

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  • サイズ 46判/ページ数 610p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784845920037
  • NDC分類 901.3
  • Cコード C0098

内容説明

「書くことは魂を育むこと」―心優しきニヒリストで、教師としては熱血漢。彼の文芸創作講座の教え子がまとめた、ヴォネガット流・創作指南+回顧録的文章読本。

目次

何かを書こうとしているすべての人へのアドバイス
小説を書くことについて
原動力
回り道をしながら前進
まっしぐらに前進
突破
価値あるテーマを見つけることへの不安、すなわち死の欠乏
原動力の切り札、すなわち恐れないこと
魂の成長
避難所
偉大な芸術をつくるもの、すなわち芸術と魂
変化の触媒
教師、すなわちもっとも気高い職業としての作家
教室のヴォネガット
重みと感触
才能
勤勉さ
落とし穴
方法論主義
実体化
増殖
再生
真珠の中の真珠
冒頭部
プロット
登場人物
耳で聞く散文
目で見る散文
ジョーク好き
ブラックユーモア
もっといい話になるように―見直しと校閲
どれにしようかな、すなわち選択
生計を立てること
心身のケアをすること
人生と芸術で遊びほうけること
愛、結婚、そしてベビーカー
いっしょのほうがいい、すなわちコミュニティ

著者等紹介

ヴォネガット,カート[ヴォネガット,カート] [Vonnegut,Kurt]
1922年インディアナ州インディアナポリス生まれ。2007年没。現代アメリカ文学を代表する作家。一四の長編小説のほか、講演集、エッセイ集、書簡集、戯曲などさまざまな作品がある。代表作に『プレイヤー・ピアノ』『タイタンの妖女』『母なる夜』『猫のゆりかご』『スローターハウス5』『チャンピオンたちの朝食』ほか多数

マッコーネル,スザンヌ[マッコーネル,スザンヌ] [McConnell,Suzanne]
作家、編集者、文芸創作の教師。1965年から67年まで、アイオワ大学文芸創作講座でカート・ヴォネガットに教えを受けた(ヴォネガットは『スローターハウス5』を執筆中の時期だった)。ヴォネガットとマッコーネルは友人となり、その友情はヴォネガットが亡くなるまで続いた

金原瑞人[カネハラミズヒト]
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書、ヤングアダルト小説、一般書、ノンフィクションなど六〇〇点近くの翻訳を手がける

石田文子[イシダフミコ]
1961年大阪府生まれ。大阪大学人間科学部卒業。金原氏に師事して翻訳関係の仕事にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

10
作者に大学で教わった作家が作者の作品、手紙、タイプ原稿から創作に関する逸話を取り出して37章にまとめた本書は、読者の着眼点次第で、創作講座、自伝エッセイ、紙上での作者と弟子の対話のように読める。興味深いのは、テーマへの強い思いが書くことを継続するモチーフになると言う作者自身が、悲惨な体験を作品化するまで長い曲折を経て、笑いにくるんでやっと形にしたという点だ。それゆえ作者は、作家は多様な形式を施した小説を読む読者に憐れみを持つべきだと言い、本書の言葉を読む読者には、読むことも難しい技術なのだと言外から囁く。2023/07/10

maimai

10
副題やオビから連想されるような「創作指南」や「文章読本」の要素よりは、むしろ「ヴォネガット名言集〈小説論編〉」といった趣きが強い。ヴォネガットのファンにはお薦めだが、作家志望の人々の参考にはあまりならないように思う。もちろん僕は堪能した。ただ、読者の間では有名な文章やフレーズ、あるいは作中の固有名詞の表記を、既訳を参照せずに変更するのいかがなものか、とは思った(「オヘア」→「オウヘア」、「そういうものだ」→「そんなものだ」など)。2022/07/15

tsukamg

3
ヴォネガットは、ライティング技術についてあちこちに書き残しているが、それらすべてを集めても一冊の本にするにはテキスト量が足りないのではないか。しかし、書き残す以前に、カレッジでライティングの講座を受け持っていた経歴がある。その生徒だったプロの作家が、ヴォネガットの諸作品を引用しながら、ヴォネガットのライティング作法を様々な角度から論じたのが本書。しかし、技術書というよりは、第三者が解説するカートのパーソナリティーを楽しむ本になっていたと思う。まあ、私はそれでいい。他の作品もそれ目当てだったりするから。2023/02/11

種蔵珪也

2
文章読むのは高等技術なので読者を憐れんでわかりやすく書こう、がタイトル。 収入のところは文章書く人間だけでなく俗に言う芸術系で自分の生活費稼ぐのが難しいと思ってる人は全員読んだ方がいい。2023/01/29

森豊和

2
ヴォネガットの発言を弟子がまとめたもの。 宇宙の創造主には目も耳も良心もないとは、ラブクラフトが生み出したクトゥルー神話の主神アザトースと同じではないか?    何らかの精神活動がタイムマシンとなって四次元を越えるという発想は、そのまま、荒木飛呂彦「ジョジョリオン」で「無限の回転によってこの世にいない(高次元の)敵を倒す≒絵画における回転構図が2次元から3次元を立ち上がらせる」という発想と同じ。  するとカート・ヴォネガットと荒木飛呂彦とラヴクラフトは同じ思想を共有しているといえまいか? 2022/07/31

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