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内容説明
アニメを言葉でつかまえてみたい。ずっとそう思っている。本書はその実践の記録だ。2012年にスタートし、現在もWEBで継続中のアニメ時評「アニメの門」。そこに掲載された作品評を中心に、雑誌などに発表した多数の論考を収録。『魔法少女まどか☆マギカ』から『天気の子』まで、2010年代を飾ったアニメたちを語り尽くす。
目次
第1部 2010年代のアニメ作家たち(『天気の子』『君の名は。』―新海誠の周辺;『かぐや姫の物語』『風立ちぬ』―2010年代のスタジオジブリ;『この世界の片隅に』―片渕須直のいるところ;『リズと青い鳥』―山田尚子の歩み;『未来のミライ』―細田守の道)
第2部 作品は語る(アニメの描くもの;キャラクターの風景;アニメの表現と周辺;2010年代海外アニメーション)
著者等紹介
藤津亮太[フジツリョウタ]
アニメ評論家。1968年、静岡県生まれ。新聞記者、週刊誌編集を経て、2000年よりフリー。雑誌・WEB・BDブックレットなど各種媒体で執筆中。東京工芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たくや
35
2010年代のアニメの総決算批評本。ついこの間、劇場で観たばかりの「スパイダーバース」や「プロメア」にまで触れられていて驚いた。ただ読んでいてどうにもしっくりこない感がある。観たことがある作品の項目を拾い読みしたのだが、論点や分析が当たり障りのない所に落ち着いている印象…。もっと独断と偏見に満ちて「そういう見方あるのか!?」とか「気が付かなかった…」という改めてその作品を見返したくなるようなエッジの効いた解釈に出会いたかったのだが…残念。ただ、アニメのテーマや表現の進化の勢いにはただただ脱帽するしかない。2019/09/15
akihiko810/アカウント移行中
14
アニメ評論家による2010年代のアニメレビュー、批評をまとめた一冊。印象度B 見た、知ってるアニメの項を中心に拾い読み。ジブリ、新海誠、細田守と定番のアニメから、けもフレ、SHIROBAKOや、ズートピア、スパイダーバースなど海外のアニメまで幅広い。論評は難しい用語もなくとっつきやすいので、気軽に読めるのもうれしい。その分深く難解な論考はきたいできないのだが2021/07/02
さまい
11
副題に「2010年代アニメ時評」とあるが、実際には「涼宮ハルヒの憂鬱(2006)」や「true tears(2008)」といったゼロ年代の評論もあるので、最近のアニメの評論集といったところ。別の媒体で掲載したものを収録しているので、評論によって文量の差がかなりあるのは気になった。評論の内容はやや無難気味に寄せてるものが多いと感じたが、単独評者のアニメ評論本は少ないので藤津さんにはどんどん本を出してほしいと思っている。今回は「たまこまーけっと」の評論が好きでした。2021/06/28
ニョンブーチョッパー
10
★★★★☆ 2010年代のTVアニメ、劇場版アニメがとても詳しく解説されている。観ていたアニメはなるほどと思いながら読むも、観ていないアニメについてはやや重すぎるかなという印象。『宇宙よりも遠い場所』『ガッチャマン クラウズ』『サムライフラメンコ』『ルパン三世 PARTⅣ』『ルパン三世 PART 5』『おそ松さん』『監獄学園』などの時評は書籍ではなかなか読めないので貴重。2022/07/22
METHIE
10
まどマギ、けものフレンズなどの大ヒットしたアニメ作品からレゴザ・ムービーなどの海外アニメ、バーチャルさんは見ているのような作品まで正に10年代のアニメ時評。 最近ツイッターで痛感するのは良い意味でも悪い意味でも映画やアニメの感想やレビューが大喜利化してないか?という疑問である。 つまらない評判の映画をわざわざ見て、募金した方がマシというを読んで、じゃあ募金しろよと思った事がある。 無論良い大喜利なら良いが、本書はそういう酷評を一切せずに、真面目に分析をしている。2019/12/08