トーク・アバウト・シネマ―「特撮・CG・VFX」から語る映像表現と仕事論

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784845916344
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

出版社内容情報



TALK SESSION #1 最高のカットを求めて
 中野昭慶:特技監督
 桜井景一:撮影
 宮西武史:光学撮影

TALK SESSION #2 熱意がないとできない
 小川利弘:視覚効果プロデューサー/VFXプロデューサー
 若狭新一:怪獣造形/造形プロデューサー/特殊メイク

TALK SESSION #3 自分がつくりたいものをつくる
 藤下忠男:エフェクトアニメーションスーパーバイザー
 杉村克之:CGプロデューサー

TALK SESSION #4 世間をビックリさせてやろう
 市村昭弘:ディレクター
 諏訪操旺:プロデューサー

TALK SESSION #5 生き様をワンショットで抜く
 松尾和之:プロデューサー

TALK SESSION #6 プロデューサーのススメ
 小形英正:プロデューサー

TALK SESSION #7 遭う、逢う、合う
 ?澤公明:プロデューサー

西川タイジ[ニシカワタイジ]
1986年山形県生まれ。18歳で上京後に映画館、レンタルビデオショップ、DVD制作会社等の勤務を経て2012年シネボーイに制作進行として入社。現在は制作部にて部長を務める。本書の企画からインタビュー、テープ起こし、制作等出版までの一連を担当。「【クリエイティブ】の現場から【働く】を考える」をコンセプトに現在も企画を鋭意準備中。

北條則明[ホウジョウノリアキ]
1950年東京都生まれ。子どものころより模型少年。20代後半に映像、VFXの世界で5年間の香港勤務を経験。その後、1982年に株式会社シネボーイを設立し、現在に至る。『ゴジラ』シリーズなどの特撮作品に多数参加。その他の参加作品に『ヤングマスター 師弟出馬』(1980年,東宝東和)、『竹取物語』(1987年,東宝)、『酔拳?』(1992年,東宝東和)をはじめとする映画やテレビCMなど。

近成カズキ[チカナリカズキ]

中野昭慶[ナカノテルヨシ]
1935年満州(現在の中国・丹東)生まれ。日本大学芸術学部卒業。1959年、東宝砧撮影所に演出助手として入社するも、円谷英二に見出され、1962年より師事。『クレージーの大爆発』(1969年,東宝)の特殊技術でデビューし、『日本沈没』(1973年,東宝)で3代目の特技監督に昇進する。以後東宝特撮路線の主軸となって『ゴジラ対メカゴジラ』(1974年,東宝)などの『ゴジラ』シリーズ、『ノストラダムスの大予言』(1974年,東宝)などの破壊スペクタル、『連合艦隊』(1981年,東宝)などの戦記作品に腕を振るう一方、数々のテーマパーク映像演出にも参加している。

桜井景一[サクライケイイチ]
1950年鹿児島県生まれ北海道育ち。中学生のときに8mmで独学の特撮を始める。修学旅行の際、1人で見学に訪れた東宝スタジオにて業界入りを決意。大学へ入るも中退し専門学校へ行く。卒業後、東宝映像美術に入社。『ゴジラVSキングギドラ』(1991年,東宝)のVSシリーズ、 『モスラ3 キングギドラ来襲』(1998年,東宝)など特撮映画に多数参加。現在もフリーの撮影として『巨神兵東京に現る』(2012年,ティ・ジョイ、カラー)や『進撃の巨人ATTACK ON ITAN』(2015年,東宝)、『シン・ゴジラ』(2016年,東宝)など話題作に参加し精力的に活動している。

宮西武史[ミヤニシタケシ]
1942年東京都生まれ。カメラマンだった父親の影響を受け、1961年に高校卒業と同時に専門学校に通う。1962年に東宝撮影所特技センターのアルバイトとして参加。その後正社員となり撮影助手として富岡素敬に師事。1968年より光学撮影を担当し、1973年より光学撮影の総責任者となる。『ゴジラ』シリーズをはじめ特撮作品に多数参加。その他の主な参加作品に『日本沈没』(1973年,東宝)や『影武者』(1980年,東宝)、TVシリーズ『西遊記』(1978~1980年,日本テレビ系)など。

小川利弘[オガワトシヒロ]
1941年東京都生まれ。1959年東京現像所入社。現像、焼き付け課を経験後、タイミング課とオプティカル課を兼務。オプティカル・スーパーバイザー、視覚効果プロデューサーを務める。コマーシャルの特殊効果を経て、1989年から映画を担当。ゴジラシリーズは『ゴジラVSビオランテ』(1989年,東宝)から『ゴジラ ファイナル ウォーズ』(2004年,東宝)まで12作品を担当。その他の参加作品に『ヤマトタケル』(1994年,東宝)、『八つ墓村』(1996年,東宝)、『モスラ』(1996年,東宝)、『クロスファイア』(2000年,東宝)、『ラフ ROUGH』(2006年,東宝)など。映画約100作品を担当。1994年日本アカデミー賞協会特別賞を受賞。

若狭新一[ワカサシンイチ]
1960年東京都生まれ。MONSTERS,INC.代表取締役。少年時代より仮面ライダーに傾倒し、怪人・怪獣造形を志す。高校卒業後、コスモプロダクションに入社。1980年に20歳でMONSTERS,INC.を立ち上げ、以降、特殊メイク、怪獣造形のスペシャリストとして活躍し、『ゴジラ』、『モスラ』の両シリーズ、『ガメラ2 レギオン襲来』(1996年,東宝)に参加。その他の参加作品に、『パコと魔法の絵本』(2008年,東宝)、『ヤッターマン』(2008年,松竹・日活)、『空気人形』(2009年,アスミック・エース)、『GANTZ』(2010年,東宝)、『奇跡』(2011年,ギャガ)、『プラチナデータ』(2012年,東宝)、『ガッチャマン』(2013年,東宝)、『テラフォーマーズ』(2016年,ワーナー・ブラザース映画)など。

藤下忠男[フジシタタダオ]
1954年静岡県生まれ。日本エフェクトセンター株式会社 代表取締役社長。1979年日本エフェクトセンターに入社。オプティカル・プリンターでCM、映画のフィルム合成を担当。円谷プロの『ウルトラマンティガ』(1996~1997年,TBS 系)より「平成ウルトラシリーズ」が始まり、デジタルによるエフェクトアニメーションに携わる。その後『劇場版ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』(2001年,松竹)よりエフェクトアニメーションスーパーバイザーとして今日に至る。その他の参加作品に『やじきた道中 てれすこ』(2007年,松竹)、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008年,松竹)など。

杉村克之[スギムラカツユキ]
1955年東京都生まれ。美術アシスタント、番組制作会社のアシスタントディレクター、喫茶店勤務の後、日本で最初の商業CGスタジオJCGL(ジャパン・コンピュータ・グラフィックス・ラボ)に入社。その後、ナムコ、リンクスなどを経て1997年に株式会社フレームワークス・エンターテインメントを設立。参加作品に『劇場版ウルトラマンコスモス THE FIRST CONTACT』(2001年,松竹)、『男たちの大和/YAMATO』(2005年,東映)、『ヤッターマン』、『幕末高校生』(2014年,東映)、『映画 暗殺教室?卒業編? 』(2016年,東宝)、『仮面ライダー』劇場版シリーズなど。

市村昭弘[イチムラアキヒロ]
1956年新潟県生まれ。国際企画、二番工房にてCMディレクター、東北新社にて番組ディレクターを担当。参加作品に「ヤマハ」「BOBSON」、「KOITO」、「ドコモ四国」のCMや『破壊せよ “役者”という殻を 香川照之・北京』(1998年,NHK BS)、『シネマの中へ』(CS ザ・シネマ)がある。

諏訪操旺[スワミサオ]
1954年群馬県生まれ。国際企画、二番工房、Catにてプロデューサーを担当。「AC JAPAN」、「三菱石油」、「東芝エアコン」、「ブラザー」、「三洋電機」、「永谷園のお茶づけ海苔」、「少林寺拳法ロゴマーク」など多数のプロデュースを手掛ける。

松尾和之[マツオカズユキ]
1952年愛知県生まれ。元スタジオアルタ取締役・エグゼクティブプロデューサー。1980年フジテレビジョンと三越、ニッポン放送の合弁会社、スタジオアルタの設立スタッフとして入社。制作部にてテレビ番組、CM 制作に携わる。CM、番組のプロデュースのほか、岡本喜八監督自ら出演、演出の特別ドキュメンタリー番組『喜八・吹きガラスに魅せられて』(1998年,テレビ東京)で音楽に携わる。映画『娘道成寺・蛇炎の恋』(2004年,パンドラ)では、音楽監督を担当。2004年フジテレビ放送番組『ザ・ノンフィクション 東京行商女人生哀歌』(2003年,フジテレビ)にてギャラクシー選奨を受賞。

小形英正[オガタヒデマサ]
1957年神奈川県生まれ。株式会社ホリ企画制作(現:ホリプロ)、株式会社東洋シネマにてCMの制作とアシスタントプロデューサーを経験後、1987年株式会社葵プロモーション(現:AOIPro.)に入社。チーフプロデューサーを務める。現在は株式会社ユウにて代表取締役を務め、「自分プロデュース」運営や広告制作など多岐にわたって活動中。これまでの参加作品に「マンダム」、「グリコポッキー」、「資生堂肌水」、「アーモンドグリコ」のCMやテレビドラマ、映画、イベント、政府広報など多数。

?澤公明[タカサワキミアキ]
1946年東京都生まれ。学生時代、国際放映のテレビ番組の制作進行を、バイトながら務めたことをキッカケに業界入り。その後、先輩の紹介でCM 製作会社芸研プロダクションに入社。35歳で独立後、CM 製作プロデューサーとして活動を行う。「SONY」、「サントリー」、「コーセー化粧品」、「ハウス食品」、「サンスター」、「ロッテ」、「東芝」、「出光」、「サッポロビール」などの作品に多数参加。

内容説明

特技監督やCGプロデューサー、ディレクターなど映像を愛した男たち12人が語る、インタビュー・対談集。クリエイターを目指す学生、現役で活躍する映像業界人、そして、シネマファンに贈る、仕事論から制作秘話まで。

目次

1 最高のカットを求めて
2 熱意がないとできない
3 自分がつくりたいものをつくる
4 世間をビックリさせてやろう
5 生き様をワンショットで抜く
6 プロデューサーのススメ
7 遭う、逢う、合う

著者等紹介

西川タイジ[ニシカワタイジ]
株式会社シネボーイ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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まり☆こうじ

1
シネボーイの名は東宝特撮映画の視覚効果担当で知りました。なぜシネボーイが本を出すのか?とナゼの嵐でしたが、特撮愛好家としては、特撮キャメラマンの桜井景一の証言も興味深いし、CF業界のバブル期の豪快さは単純に楽しいし興味深い。さらに仕事とはなにか、仕事とどう向き合えばいいのかといった普遍的なお話が自然と身に染みてくる、意外にも味わい深いナイスな本ですよ。2018/07/08

ブラック ミッフィー の チョコちゃん

1
大林宣彦さんがマンダムのCMを創った人だったのかあ~知らなかったっす。 全体にやっぱり 男たちの 熱い想いがあったからこそ 映像の世界の発展と継承があるんだろうなあ。2017/12/10

1
映像業界に携わる人々によるインタビュー・対談集。アナログ特撮の時代を中心に、現場では何を考えて撮影してきたのかを振り返っていく。人海戦術で試行錯誤しながら作品を作り上げてきたためか、技術へのこだわりよりも、その時の判断のきっかけに重点を置いているように感じた。フィルムに直接効果を描きつけたり、現場の太陽の傾き加減で仕上がりが大幅に変わってしまうことなど、デジタルが当たり前となった現在から考えると、また違った表現方法があって興味深い。映像業界のみならず、仕事をする上で重大な決断を下す判断力は必要なものだ。2017/07/05

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