内容説明
演劇は「言葉の壁」を乗り越えられますか?シェイクスピアの劇って観ておくべきですか?演劇って誰でもできるんですか?演劇で食べていくってムリですか?演劇は21世紀をどう生き残るか?平田オリザ×相馬千秋対談収録。演劇は社会のなかで機能し、息づく。
目次
Introduction “現代演劇”のレッスンの前に
Discussion 演劇は21世紀をどう生き残るか?
Basic Work1 演劇と環境・社会
Basic Work2 拡がる「場」
Expanded Work1 越える「表現」
Expanded Work2 演劇の経済・経営
Style 現代演劇を知るためのキーワード15
Add “年表”日本の現代演劇
Q&A 現代演劇をめぐる9の質問
著者等紹介
鈴木理映子[スズキリエコ]
ライター、編集者。演劇誌『シアターガイド』編集長を経て、2009年よりフリー。演劇専門誌、広報誌、公演プログラムでの取材・執筆のほか、『F/Tドキュメント』、『ポストドラマ時代の創造力』(白水社)などの編集を担当。青山学院大学「ACL現代演劇批評アーカイブ」の開設に携わる。青山学院大学非常勤講師、新国立劇場企画サポート委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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りえこ
16
様々な演劇活動や方法や、現在が描かれていて、知らなかったこともあり、勉強になりました。日本の問題もわかって、ふむふむと読みました。2017/06/05
MaRuTaTSu
4
日本の現代演劇について、かなりアクチュアルな時点まで含めて現状とその背景が簡単にまとめられている。時に演劇の本質的な部分にも問題を掘り下げつつ、21世紀の日本で今後演劇はどう生き残っていくべきか考えるヒントが与えられている。2016/09/07
Naho Sotome
4
【2016年63冊目】演劇ファンにとってみれば、上手くまとめてあるなという印象。錚々たるメンバーが書いてるし(偏りがないかといえば、難しいけどね)。広がる場/越える表現/演劇の経済・経営など、広くテーマを扱っているのに、一つ一つの章立ては短めで読みやすい。「『これでも人間か』と書くのがジャーナリズムで、『これでも人間だ』と書くのが芸術」2016/08/13
レーダー
2
細かく章立てされ、平易な文章で書かれているので非常に読みやすかった。21世紀に演劇が生き残っていくためのヒントがちりばめられているように思う。2016/11/21
ときお
2
レッスンという表題が示すように日本演劇の歴史、海外演劇の状況、現代演劇の特徴などの幅広いイントロダクションとして機能しうる。が、ひとつひとつの文量が短い上に、ほぼ無自覚に首都圏中心的なハイコンテクストなものの書き方も多い。それぞれの文別人が書くことによってとりあげられる作家の名前がかぶるなど、その名前さっきも聞いたんだけど、という気分になる。2016/06/29