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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
13
図書館本。2015年フィルムアート社。芸術に詳しいフィルムアート社だけに斬新な切り込み。紙の漫画の話法は見開き2ページを使い視線は右上から左下へインクとペンで白黒で描かれ雑誌連載を主として人気が出れば、延長する事を求められ伏線回収もままならなくなる事も。しかしウェブ連載の話法では画像ソフトを使い色もカラーで付け放題、四コマ、枠無し、縦スクロール等あらゆる可能性が出てきた。連載と言う形態より書き下ろしを重視する作戦も有りだし、まさに今は過渡期かも知れません。その辺を考えるヒントに。私はスマホでは見ないが。2023/08/08
新平
5
内容を一言でいうと「マンガは細分化してる」ですかね。あと一つ付け加えるなら、WEBも飽和気味に思えるので、この本のように、本というメディアとして書店に並ぶことにより手に取られるようなものもあるということでしょうか。2015/10/23
akapon
1
2015年刊。マンガ業界の現状と動向について複数の書き手がテーマ別に書いたコラムを収録。文芸編集者の太田克史と編者である島田一志の対談もあり。内容と体裁は昔同じ版型で出ていた頃の別冊宝島を髣髴とさせカジュアルで読みやすい。個人的に最近の流れには既について行けてないとは思っていたがそれを再認識させられたのは却ってよかったかも。売場作りに活かせる情報もあったので見直せる処から手を入れていきたいと思った。2016/06/04
ソノダケン
1
誰に向けて編まれた本なのだろう。作品論・作家論を排除し、シーン全体を俯瞰しようとしている。だが本を売ったり買ったりする営みの悲惨な状況を肌で感じる現在、それを俯瞰してる場合なのかどうか。子供が川で溺れているとき、風景の美しさを語るべきだろうか。とにかく当たり障りがなく、漫画ファンほど退屈に思える本。ネタとして使える情報はなかった。2015/11/08
かわの
0
漫画の学術書というよりは情報誌に近いと思った。ここ2、3年のマンガ業界の変遷の、最新の情報を提供してくれる。例えばcomicoは韓国のウェブ漫画発だとか、漫画家にとってのライブは「展覧会」になりつつあるという指摘とか。どういう作品を作っていくべきかを考えるヒントになったので読んでよかった。2015/10/25