内容説明
前人未踏の(インターネット+テクノロジー+SF+アート+ものづくり+コミュニティ+FAB+デザイン+情報社会+法律+アーカイブズ+複雑系+哲学)×ファッション。しあさってのファッションを探して。
目次
1 クリエイションの共有/アーキテクチャの更新
2 売り方・買い方・法律―インターネット以降のファッションに何が起きているのか
3 ファッションの更新者たち
4 創造力と想像力―ファッションデザインの未来のために
5 人と服と社会と―創造が連鎖する時代に
特別付録 やってみた
著者等紹介
水野大二郎[ミズノダイジロウ]
慶應義塾大学環境情報学部准教授。1979年東京生まれ。2008年、Royal College of Art(英国王立芸術大学院)PhD in Fashion Womenswear修了、博士号(ファッションデザイン)取得。日本に帰国以後、デザインと社会の関係を架橋する多様なデザインプロジェクトの企画・運営に携わる。主な活動に社会的包摂を目指すインクルーシブデザインの普及・実践活動、デジタルファブリケーションの普及・実験の場であるFablab Japan Networkとの協働、蘆田裕史との共同責任編集によるファッション批評誌『vanitas』の運営などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RS
1
デジタル/情報革命以後にファッションそのものの形式や、デザイナーとユーザーの射程の再編など、構造的なレベルで更新が予想される論点が一通り提出され、議論されている。ものづくりの分野において服を作ることは、元来、料理に次いでDIYの障壁が低いと考えられ、このような更新のスピードも比較的緩やかだと考えられるが、固有のファッション文化を有する日本独自の展開を期待したい。また、ファッションが秋葉原や原宿などの、速く若いサブカルチャーと直接に接続されることは、建築の畑から見て羨ましくもある。2016/05/22
センケイ (線形)
1
IT やシステム科学、創作などのいずれをビジネスと結びつける上でも、大きなウェイトを占めるのがファッションだと思い、手に取る。データの共有のなされかたやその3次元への出力方法が大きく変化してきている今において、ファッションにどのような影響が出始めているかが、デザイナーの実例も交えられつつ、高い濃度で描かれている。表紙にある多様なキーワードが、おおむね異なるコラム内で別々に議論されるため、それらがファッションと言う場でどう調和するか描かれない点だけ期待と異なったが、実用的な視点や思考整理法を多数得られた。2016/03/28
の
1
情報環境との連動のなかで更新されるファッションをテーマにした会議を基に、第一線で活躍するデザイナーやコスプレイヤーへのインタビューや学者の論考などを加筆した本。大資本を持つファストファッションも、著作権フリーの3Dプリンタでのデザインパターンも、昔ながらのデザイナーズブランドも、「オシャレな服」以上の価値を何らかの形で衣類に取り入れなければ生き残れない。また、ファッションが流行によって更新されていく中で、過去の優れたファッションのデータベース化、あるいは保存方法などが開発される必要があるのが印象に残った。2016/01/24
Kuliyama
0
洋服の型紙をオープンにしたり、袖に互換性を持たせたりと、多くのアイデアが登場して勉強になりました。2015/12/18
かみのけモツレク
0
コンテンツ同士の時間のとりあい2015/10/30