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内容説明
映画の構成は小説に応用できる!大好評『アウトラインから書く小説再入門』第2弾!
目次
1 ストーリーの構成(掴み(フック)
物語をどこから始めるべきか?
最初の章の注意点
第1幕(登場人物の紹介;危機と舞台設定の紹介) ほか)
2 シーンの構成(シーン;シーンの「ゴール」の選択肢;シーンの「葛藤」の選択肢;シーンの「災難」の選択肢 ほか)
3 文の構成
著者等紹介
ワイランド,K.M.[ワイランド,K.M.] [Weiland,K.M.]
アメリカ合衆国ネブラスカ州西部出身、在住。自身の出版レーベルPenForASword Publishingより中世のヨーロッパや中東、近代アメリカなどの歴史を舞台とした小説を多数発表。創作のサポート活動にも精力的に取り組んでおり、本づくりについての豊富な経験を生かし、編集サービスも行なっている
マッケンジー,シカ[マッケンジー,シカ] [Mackenzie,Shika]
関西学院大学社会学部卒。1999年渡米。以後ロサンゼルスと日本を往復しながら、俳優、通訳、翻訳者として活動。教育の現場では、俳優や映画監督の育成にあたる。ウェブサイト英語劇ドットコムを通じ、表現活動のコンサルティングも行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
磁石
11
他の小説書きのためのマニュアルとほとんど変わらないけど、得るべきところはあった。「~~は言った」などの状況説明は抑えろ、プロローグはほとんど必要ない、面白みに欠ける場面なら動きをもたせろ、「語る」のではなく「見せろ」それも簡潔に最適な文章で。出版された以上この手の推敲は施されているとは思うけど、小説の良悪もしくは読める読めないの基準になるかも。2015/05/04
しば
4
映画における三幕構成の理論を小説へと応用したハウツー本。書き方の本という一方で、もちろんその分析は読み方にも応用可能。三というリズムをミクロからマクロまで全て当てはめることが出来るという西洋的三幕構成の理論からは、やはり世阿弥の序破急も一緒に思い出されてならない。能の演目も、一つ一つの文も、複数の演目を組み合わせる公演の構成も、そして人生も全て序破急のリズムに還元できるという世阿弥。この本と直接は関係ないが元に立ち返ろうとしたら「詩学」と『風姿花伝』を並べて読んでみるべきだろうか2014/05/23
プロムナード
3
やり手の塾講師に教わってる感じがすごいです。要点だけが的確に飛んでくる……! そもそもハリウッド脚本術って食わず嫌いでしたが、欧米らしいロジカルな要素分解は大変参考になりました。特にシーンとシークエルの話は短編でも役立ちますね。有用な本でした。2023/10/04
たけとり
3
「エンダーのゲーム」他映画四作のネタバレがあるので要注意。特に「エンダーのゲーム」はネタバレされたらつまんない部類じゃない? いや名作古典だけどさぁ。肝心の内容は、映画の脚本を例に、小説の展開に活かせる内容。ただまぁ自分は知ってることばかりだったし、気をつけてはいる事ばかりだったかな…。2019/03/12
こうづき
3
すごいねこれ! 前作が全体の流れを書くための話なら、今作はもっと具体的なレベルの話。特に後半の「シーン」についての話がすごい。参考になります。「上手いなぁ」と思う人は、意識的にしろ無意識的にしろこういう作法を守ってるんだろうなという感じがしました。前作と合わせて、手の届くところに置いておきたい本です。▼ところで「葛藤」の原語はConflict? 主に他者との対立(例:「親子の葛藤」)を意味する語だと思うのですが、葛藤だと内心の迷いを想起させてしまうので、「衝突」「軋轢」等と考えた方がいいかなと思いました。2014/11/01