内容説明
映画前史からフィルムカルチャー全盛期、そしてデジタルが加速する2010年代まで。デジタル・グローバリズム時代に知っておきたい映画史キーワード!鑑賞・研究・批評にコンパクトに使える映画事典。
目次
1895年まで―映画の誕生前夜、「動く映像」への試作期
1895…1900年代末―シネマトグラフの誕生、「驚き」から「物語」へ
1900年代末…1910年代―パテ社、MPPCなど産業システムの始動期
1920年代―夢の工場、アヴァンギャルド、モダニスムの高揚期
1930年代―無声映画からトーキーへ、夢と現実の交差
1940年代―戦争下のプロパガンダ、国策映画時代
1950年代―娯楽王国の変調、ハリウッド・システムの凋落期
1960年代―自由と新しい波の台頭、撮影所システムから離れて
1970年代―ニュー・ハリウッドの誕生、香港、インド映画の台頭
1980年代―マルチプレックス化と多様なヴィジュアライゼーションの実験
空前のインディーズ・ブーム、そして新しい世紀へ
情報社会の幕開けと液状化するリアリティ、ハリウッドの苦悩
立ち上がるソーシャルとクラウド、デジタル時代の新たな地平
著者等紹介
村山匡一郎[ムラヤマキョウイチロウ]
日本大学芸術学部教授。映画の批評、研究、翻訳、教育などを中心に活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ecriture
7
19世紀末から21世紀に至るまでの映画史と映画批評史をさらって、キーワードを丁寧に解説している。作家ごとのまとめや、10年ごとに区切っての必見作品の紹介も充実していて、購入して損はない仕上がりになっている。2014/02/28
gu
3
個人的には教科書としてとても役に立った。書かれているのは2013年時点までだが、もし2020年代以降を含めて改訂するならキャンセル的な問題は避けて通れないし紹介されている作家たちの記述にも影響が出るだろうなと思った。2025/03/30
えふのらん
3
相変わらず西村安弘と岡村民夫のバイアスかかりすぎの説明が酷いが、40年代と70年代を研究する人はこの手のが多いから業界の現実が露わになっている点も評価すべきかもしれない。求められているのは言葉の意味であってアジ演説ではないですよ?2024/05/18
山盛元気
2
かなり過不足なくかけてたと思うけどアニメやアメコミ映画の興隆への言及が薄すぎる 特に宮崎駿が東宝動画出身という誤植は酷い まぁ歴史書とは常に不満と批判が出るものでそれに対してかなり公平に書こうと言う意識が見られたので良書だと思う しかしこの本はどれだけ優れた歴史書でも一冊では歴史観が偏ってしまうことを示す好例だ 無論この本の卓越した筆者たちはそんなことは重々承知の上で本書に入門書と銘打ったのであろう 偏っているがむしろその偏りこそが幅広い映画史の端緒となる最良の一冊であることは間違いない2021/09/30
gorgeanalogue
2
ドライヤーもマルクス兄弟も山中貞雄すら立項されていない。ヘップワースには言及もない。でもとにかく90年代以降も押さえてあるし、整理にはなって有用。2019/06/11
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