内容説明
「メロドラマ映画とは何か?」ジャンルや作家性、表象や美学、イデオロギー的機能等、その主要な論争点を明解に整理する、メロドラマ映画とフィルム・スタディーズの決定的入門書!ダグラス・サークを中心に、D.W.グリフィス、R.W.ファスビンダー、トッド・ヘインズ、ペドロ・アルモドバル、ジョン・ウォーターズ等、メロドラマ映画の多様なスタイル事例研究も所収。
目次
1 ジャンルとしてのメロドラマ映画(ジャンルの確定;メロドラマ映画史の構築;フィルム・スタディーズにおけるメロドラマの標準的な解釈 ほか)
2 ダグラス・サークのスタイルとその影響(ダグラス・サークの経歴;サークとフィルム・スタディーズ;進歩的なサーク ほか)
3 “メロドラマ的なもの”の方へ―モードと感性(ジャンルを超えて;モードとしてのメロドラマ;メロドラマとペーソス ほか)
結論―最後はいつも涙
著者等紹介
マーサー,ジョン[マーサー,ジョン] [Mercer,John]
バーミンガム市立大学メディア学部上級講師。専攻はジェンダー&セクシュアリティ研究、映画・テレビ研究。ゲイとメディアとの関係を扱った論文を多数発表している
シングラー,マーティン[シングラー,マーティン] [Shingler,Martin]
サンダーランド大学メディア&カルチュラル・スタディーズ研究センター上級講師。専攻は、フィルム・スタディーズ及びラジオ研究。とくにベティ・デイヴィスの研究で知られる
中村秀之[ナカムラヒデユキ]
立教大学現代心理学部映像身体学科教授。専攻は、映画研究、文化社会学、表象文化論
河野真理江[コウノマリエ]
立教大学大学院現代心理学研究科映像身体学専攻博士課程後期課程。専攻は、映画研究(日本映画)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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