内容説明
自分たちの場所、暮らし、メディア、政治のために。
目次
第1章 変わる人々、変わらない人々
第2章 3・11後の世界
第3章 動き出す人々
第4章 リメンバー福島
第5章 放射能とたたかう
第6章 地方という生き方
著者等紹介
岡本俊浩[オカモトトシヒロ]
1976年東京都生まれ。フリーランスのライター、編集業。レコード店員を経て、2002年からライターを始める。現在は文化、社会の分野で取材~執筆をする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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uritaro
1
これまで「考えること」を放棄していた、あるいはうまい具合に放棄させられていたことに、気が付いたかどうか。そこが「変わる人」と「変わらない人」の違いなんじゃないか。これからどうしよう、わからないから思考停止というんじゃなくて、これからどうしようと一生懸命考えたり、思ったことを思っただけで流さないで、行動にすぐに結び付けた人が、変わる人々には登場する。「自分の頭で考えるんだよ。自分で決めるんだよ。誰も頼りにならないよ」というのは、厳しいようでいて、すごく前向きで自由なんだ、と思った。2012/03/27
readtuktuk
1
3.11以後に生活を変えた人、行動を始めた人を、テレビブロスなどでライターとして活躍する著者がインタビュー取材した本。実際に僕も会った人たちが何人も登場している。興味あった人たちも。著者にも実は8.15福島のイベントでお会いしました(その前に代官山で「SAT IT LOUD」というイベントでもお見かけしていました)。3.11はもちろんだけど、去年3月3日のdommuneが、いまの行動や考えが変わる「起点」となってる人が僕も含めて周りに多いのではと思った。2012/03/13
URYY
1
同年代ということもあるが、とてもしっくりくる文章と構成だった。政治にしかできないことがあるという話のあと、政治と切り離されたイメージで生活する人の話があり、そしてそのあと、政治と生活をつなぐためのデモを企画している人の話があり…。当たり前だけどあらためて、社会がとても細かな断片でできていて、その境界をなだらかにつなぐと一つのグラデーションになって、大きな運動になっていくのではないか、とイメージできる。〈文化〉というカテゴリーにひきこもる癖のある〈ゼロ年代〉と呼ばれる世代のせいか、岡本さんの文章がしみる。2012/03/16
愛希穂
0
「しがらみを捨てることができれば、可能になることはたくさんある。」 そうかもしれないけれど、でも、捨てることができなくても、そこで希望を持って生きていくことができればと思うのですが、福島原発というあまりにも大きな災害の後では、それは個人だけの力では難しいと思うのです。 そのバックアップ体制を国がしっかりと作ってくれたらいいのですが、そのようなことは望めそうもない。 新たなる一歩を踏み出せ…(ブクレコからインポート、全文はコメントに掲載されています)2012/07/25