内容説明
１００枚のドローイングと文と音。中原昌也、初の「絵本」。
著者等紹介
中原昌也［ナカハラマサヤ］
１９７０年東京都生まれ。９０年代から暴力温泉芸者（Ｖｉｏｌｅｎｔ Ｏｎｓｅｎ Ｇｅｉｓｈａ）名義で音楽活動を開始、現在はＨＡＩＲ ＳＴＹＬＩＳＴＩＣＳ名義で活動中。映画評論家や小説家としても活躍。『あらゆる場所に花束が…』（新潮社）で２００１年三島由紀夫賞、『名もなき孤児たちの墓』（新潮社）で２００６年野間文芸新人賞、『中原昌也作業日誌２００４→２００７』（ｂｏｉｄ）が２００８年Ｂｕｎｋａｍｕｒａドゥマゴ文学賞を受賞。今年生誕４０周年（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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garth
6
本人は嫌がるかもしれないが、どんどんシュルレアリズムの領域に近づきつつある気がする。「世界で一人ぐらいは、そのようなつまらない椅子を差しだされた場合に座ることを徹底的に拒絶し、すべてを撲滅するような気負いで見つけ次第暴力的に蹴りで破壊、残った部分は工具を使って細かく解体してしまう若い世代が、そろそろ大いに台頭してきてもいい時期なのかもしれない」相変わらず文章の切れはすばらしい。2010/09/21
星野七生子
3
緑の光沢紙に黄土色気味の字で書かれたやつが、内容が頭に入ってこず読みにくいという苦痛しか感じませんでした……。ブックオフで『ダディ』が36冊買える値段ですが、この本を買ってよかったと思います。2010/10/24
梟をめぐる読書
3
コンクリートの壁に塗りたくられた落書きのような100枚のドローイング。読書の邪魔にしかならないノイズミュージック。なんの意味もないパイプ椅子についての考察を巡る小説。それで3,780円。これほど無駄なものが、かつてあっただろうか。素晴らしい。2010/09/17
魚田
1
3780円！これが！よかった！2010/12/21
口先男爵
1
読む前は「このタイトルだからもし映画化するなら川崎実監督しかいない！」と思っていたが、読み終えた今は黒沢清監督で観たい2010/10/14
