内容説明
むずかしく考えない。軽く考えない。本当にベーシックな演奏の手引き。
目次
第1章 ピアノを弾くということ(ピアニストという仕事;ピアニストは八百屋さん? ほか)
第2章 心に響く音を求めて(音を解釈する―勘違いの演奏に注意;固定観念に偏っていないか ほか)
第3章 コンクール、試験、そして音大(コンクールの果たしてきた役割;演奏家の志について ほか)
第4章 新しいピアニスト像(巨匠の不在;新しいレパートリーの開拓 ほか)
著者等紹介
花岡千春[ハナオカチハル]
東京芸術大学卒業、同大学院器楽科ピアノ専攻修了。故・安川加壽子女史に師事。その後、パリ・エコール・ノルマル音楽院に留学、審査員全員一致の第一等首席を取得卒業。ヨーロッパ各地で演奏。イタリアのパルマに居を移し、古典および近・現代フランス、イタリア音楽の研鑽を積んだ。フィナレ・リグレ、マリオ・ザンフィ・リストなどの国際ピアノコンクールに上位入賞。帰国後はソロリサイタルをはじめ、室内楽や伴奏、放送等で活躍。1999年開催の独奏会で第54回文化庁芸術祭音楽部門大賞を受賞。国立音楽大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちいくま
2
専門的にピアノを学ぶ人向けのようで、自分が読むのもおこがましいレベルの内容ですが。平易な言葉で優しく諭すかのような文章になんとか読み通せました。トマトの売買をたとえに「演奏と聴衆」の関係を説く、分かりやすくて、でも実に的を射ていて、買う側にとってもある意味怖いたとえです。2015/12/20
ミー子
0
ピアノの技術解説だけでなく、より良いピアニストとなるための心がけや生き方のようなところまで、幅広い内容で書かれた本。ピアニストを目指す人向けに書かれている感じだけど、私のように趣味でピアノを弾いているだけの者でも、興味深く読めたし、いい本でした。2016/02/05
Yasuko Takagi
0
主体的にピアノを弾く意味を考えさせられた2014/01/31
yahiro
0
おそらく、ピアノを学ぶ学生向けに書かれた本。技巧的なことや、演奏や音楽に対する心構えなどが書かれている。僕はピアノを弾かないので、読んで参考になるようなことはなかったが、内容そのものは興味深いと思った。でも、著者はプロのピアニストで、ずっとアカデミックな世界に身を浸しているだけあって、現代の一般的な音楽の接し方とはやはり違うんだなというギャップは感じた。2013/08/16
うわばき
0
今後の役に立ちそうなお話が満載でした。特に、変に思いだけを込めて演奏するのは良くないというのは、考えればわかるはずのことでしたが、私はずっと勘違いしていたかもしれません(^_^;)演奏する場所を考えて音を出す、自分の音を聞く、音楽を勉強する意味は、ピアノを弾く上での人間性の必要性など。勉強になりました。ピアノの構造なども理解していくために、これをきっかけとして色々な本を読んでいきたいです!2013/03/25