出版社内容情報
コロナ禍に80代の両親が老いていく
アラフィフ、独身、持病あり。
震災、離職、両親の介護、そしてコロナ禍。
岩手県宮古市在住男性が、愛しい景色と日々の無常をあたたかな筆致で綴る珠玉のノンフィクション。
私も母の介護をしたのでよくわかる。介護にはドラマはないのに、寄せては返す波のように、絶え間なく問題がおこる。しかも予想がつかない。
それを、いかにも深刻そうに描いた作品はたくさんある。でも当事者はどこか脱力してもいる。自分のことなのになんか他人事っぽい。
そこを作者のちほちほさんは絶妙に描いている。だからなおさら凄い。(保坂和志)
★第2回 トーチ漫画賞「準大賞」受賞作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コリエル
7
最近少し家族の介護をしているからしんどさが伝わってくる。絵柄こそ淡白だけれど、老親を襲うトラブルが矢継ぎ早で、本人にも通院しなければならないトラブルがありと暗澹とした気持ちになる。父がいよいよ自宅介護では限界だろうかというところで終わってしまったが、続くのかな。2023/02/07
ReiOdaira
1
面白い。親の老いを見つめてきた経験があれば特に色々と。全て淡々としているので次のページで突然父ちゃんか母ちゃんが倒れて死ぬかもしれない、謎の緊張感があった。2023/10/31
mogra16
1
保坂和志の解説目的で買ってもいい。読んだら凄さが分かる。2022/12/08
緑虫@漫画
0
★★★☆2023/03/22
裏竹秋
0
ある種の身辺雑記。まあ介護の日常を綴るといふ点で突出したものもないが、なにか惰性で読んでしまふ。かといってストーリーらしいストーリーもない。2022/12/11