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出版社内容情報
不思議な「無用力」を持った女子たちが巻き起こす高校生たちの悲喜こもごもを描いた青春コメディの名作が、新装版で登場!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷほは
5
ちょっとー漫画ばっか読んでる男子ー、こんないい作品あるんならもっと早くに言ってよー(怒)。力を込めて捻りだす表現とは異なる、思春期にありがちなうっかりの垂れ流しが外界との接触によって実体化する、そういった表出がここでは「無用力」と表象される。この裏付けがラストのウィルコさんの能力である。本来はかけがえのない日々を繰り返すことで彼女の外見は少しずつ幼くなり、内面は大人に近づいていくが、追いつくことは絶対にない。大人と子どもの区別が片方に折り返しながら再度分節化されていくさまは意外にも『フリクリ』に似ている。2022/08/19
aof
2
この分厚さが好き。 無用力っていうどうでもよさもいい。 自分の中にあるどうにもならなさと付き合うのって難しいけどこんなふうに周りが面白がったり、関わり合ってくれるのいい。2023/03/18
みやしん
2
名画パロディも健在だけど、ちょっと難しかったです。無用力なる力を持つ女子達と、脇ではあるけど男子達の青春の一ページ。さりとて必ずしもベタベタな恋愛方面に特化せず、年頃特有の感情に振り回される瑞々しさはほろ苦くもあり、甘酸っぱくもあり。一冊になったことで、より全編通して散りばめられた伏線の数々を見つけやすくなり、必然的に最終話への集約に驚かされる。思春期とは心の変わり様なり。秘密結社っぽいグループはもっと暗躍して欲しかった。2023/01/17
零
2
大変良い。新しいことをさらっと軽やかにやってのけている。男女ともにニュートラル。色んな子たちが至って全員"普通"に存在していること、背景や属性ではなく、その子自体をみること。ついエンタメや実生活だと余計なフォーカスをしたくなるところ、描かないという選択をしたのだなと感じた。2022/11/27
みやしん
1
初読時はさほど気になっていなかったと記憶しているが、こんにち良くも悪くも言われる多様性を驚くほど自然体で網羅している。やっぱり面白い。2025/04/03