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出版社内容情報
「ばかな鬼」「千の夏と夢」など、SNSで大きな話題となった鯨庭、初の長編連載作品。
言葉を<獣>の姿で見ることができる共感覚の持ち主・東雲と、詩に強い関心を持つクラスメイト・やっけん。二人はふとしたきっかけから、東雲の持つ”ある目的”の為に協力し合うことに。
東雲が<生息地>と呼ぶ場所に獣たちは棲んでいるらしい。言葉の扱われ方によって変化するその場所で、二人は様々な<獣>に出会っていく…。
言葉とは何か、詩とは何か。
連載開始時から大反響の話題作、待望の第1巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東谷くまみ
48
阪神淡路大震災があった頃、TVでみかけた“がんばろう神戸”。この言葉のもつ温かさに胸が一杯になったことを今でも覚えてる。「がんばれ」のもつどこか突き放した響きと違って、力をあわせたりわけあったりする、そんな優しい響きが好きで私も意識的に友達に使う言葉だ。でもそれはあくまで私の解釈で、同じ言葉を使っても感じる意味は人それぞれだ。言葉って何だろう。美しい言葉って何だろう。言葉の持つチカラを知っているからこそ、向き合って考えたい。「言葉の樹海」や「誹謗中傷」…鯨庭さんの言葉の解釈にとても共感する。2023/04/19
さばずし2487398
37
発する言葉に反応すると、その言葉が獣化する不思議な森に入り込んでしまう女子高生達。雰囲気が「蟲師」に似てるかな。その獣が面白くてユニークで神秘的。「中傷」の言葉の獣は聞く耳が無い。「生きる」の獣は何と穏やかで神々しいのか。頭に抱えた灯りは色んな解釈が出来てキュンとした。言葉を映像化したり色彩や音に表す試みもあるけど獣という発想は面白い。 より美しい獣を探すというが、どんな事になるのか。2巻へ。2023/03/05
akihiko810/アカウント移行中
34
言葉を「獣」の姿で見ることができる共感覚の持ち主東雲(しののめ)さんと、詩に強い関心を持つクラスメイトのやっけんの二人が、言葉とは、詩とは何かを探っていく。 なんじゃこれは…不思議極まりない作品。伊集院光が、ラジオで本作をおすすめしてたはずだが。 言葉が摩訶不思議な姿の獣に見える。言葉には発した人の真意があり、字義通りの意味ではないことを教えてくれる。 本作は、とにかく「なにこれ不思議…」という感想が前面に出て、「面白い」というより「なんかよくわからない」という不思議な読後感であった2023/12/19
りらこ
27
これはまた不思議な世界。ヒグチユウコさんのようなタッチの表紙に惹かれて読み始めたら、そこには不可思議で深くい世界が広がっていました。言葉が獣として見える。現実なのか空想なのか空想なのか、本人たちもわからずに踏み込んでいく。そこで出会うもの。言葉によって傷ついたり心がウキウキしたり、またはその言葉を個々がどのように捉えているか、で姿も性格も異なる動物となる。分析と考察。言葉で表現することが凝縮されている詩への想いなど、作者が沈孝していることが絵になっている。不思議な漫画。2023/08/25
窓(。-_-。)
17
表紙に惹かれて購入。 これは手元に置いて読み返そう(好きなやつでした)2025/03/30