出版社内容情報
登場人物:直木三十五、芥川龍之介、谷崎潤一郎、菊池寛ら。大正末期の大阪を舞台に描かれる、『文藝春秋』創刊後の文学界青春群像。登場人物:直木三十五、芥川龍之介、谷崎潤一郎、菊池寛ら。大正末期の大阪を舞台に描かれる、『文藝春秋』創刊後の文学界青春群像。
永美太郎[ナガミタロウ]
イラスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bo-he-mian
25
山田参助『あれよ星屑』のアシだった永美太郎の、初連載・初単行本。関東大震災後の大正12年。文学を志す青年・川口松太郎は師匠・小山内薫を訪ね大阪へ。そこでクセモノ・直木三十五…そう、後に「直木賞」に名を冠する事になる〈その男〉と出逢う。「大衆文学」などの新興文芸興隆前夜を舞台に、若き文士たちの青春が交錯する。他にも小山内薫、芥川龍之介、菊池寛、岡本太郎(少年)、太郎の母・かの子と父・一平などが登場。次巻では絵師・岩田専太郎も! 以前、大衆文学運動の年表まで作った事があるので、何か懐かしいような気分(笑)。2019/02/01
チェアー
14
大大阪の熱気のなか、新しい文学、新しい演劇を目指して走り回った人たちがいた。直木三十五や川口松太郎、小山内薫なんて、なかなか取り上げられることのない人が描かれていて面白い。2はだれが主人公なんだろう。2019/03/24
奇月針
10
今後の展開が楽しみ過ぎる漫画。大正時代の文士が好きな人には是非とも読んでほしい!川口松太郎、谷崎潤一郎、芥川龍之介、菊池寛、岡本かの子などの文士が登場します。また、直木三十五がいいキャラクターしています。直木三十五の本も読んでみようと2019/02/11
ごぅ。
9
大正文士青春群像劇。川口松太郎・直木三十五を中心に関東大地震での壊滅的な被害。そこから端を発しての当時人口で東京を凌駕していた大阪を舞台にし、文芸雑誌『苦楽』創刊に向けての第一巻。。。この時代の作家・芸術家は好きな人が多くて繋がりもみえてくるとよりお話として愉しめる。一大事に残した陰を強く印象づける場面が多かった。続きも読みたい作品。2019/09/14
コリエル
8
こういう近代文学や芸術家たちのあったかもしれぬ日々を描く漫画は好き。谷口ジローの坊ちゃんの時代みたいな。作中の舞台は大阪で、関東大震災で東京が混乱し、人やものが上方に集中した時代もあったと。言われてみればそういうこともあるだろうな。主人公の川口松太郎は先輩文士の小山内薫や直木三十五を見送り、その後の数十年を送ったと思うと彼が何を思ったのか気になる。2020/03/26