出版社内容情報
お盆を繰り返す町で巻き起こるエンドレスサマーストーリー!
お祭り、夕立、花火、恋… いろんな夏が詰まってる。
お盆に帰ってくるご先祖さまの姿が見える女の子・秋。
会えないはずの人たちに、もう一度会える楽しい季節。
このままずっとお盆だったらいいのに…
ふと頭に浮かんだ妄想は、なぜか現実になってしまう。
同じ一日を繰り返す町の中で出会った謎の青年・夏夫と、
誰も知らない不思議な冒険がはじまる。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
この作家さんは初めて見ました。「大きな犬」という作品が気になってその前に出ているこの作品を読みました。何はほのぼのとした感じでしかも亡くなった人が見えるという主人公をめぐる物語でこの季節にぴったりの作品でした。2017/08/26
紫羊
61
忘れかけていた子どもの頃のお盆の雰囲気を思い出した。亡くなった人たちが帰ってくる大切な時間。読み終わった瞬間、作品そのものではなく、作品に呼び覚まされた感情が極まって、子どものように声をあげて泣いてしまった。2016/08/23
naji
45
この時期だからこそ読みたかった一冊。お盆の何とも言えない暑さと静けさをすごく表現出来ていると思う。ストーリーも1巻で完話とスッキリまとまり、ひと夏の不思議な出逢いが伝わってきますね、面白かった!!2016/08/13
かっぱ
40
【レンタル】明日は送り火と思って寝ても、覚めたらまだ15日。でも昨日とは少し違う。何度も繰り返される8月15日。そこは盆の国。おしょうらいさんたちで満ちている。ずっと昔に死んだ人も、最近に死んだ人も、そしていまを生きている人も、みんな一緒のひとつの世界。果たして16日はやって来るのか?2017/06/09
天の川
37
空が抜けるように青くても、蝉時雨が賑やかでも、向日葵が咲きほこっても、なんだか夏に寂しさを感じるのは、死者と共に在る季節だからか…。おしょらいさんはお盆の時期だけこの世に戻り、また帰っていく。秋のふとした言葉が叶って繰り返される8月15日。居続けるおしょらいさん達の中、秋と夏夫の冒険の日々。新見君の挿話に泣きそうになり、秋の夏夫への想いに胸がきゅんとなる。夏祭り、盆踊り、花火…あぁ、夏の行事は夜ばかり。やっぱり、この世とあの世が一番近い季節。2016/07/27