内容説明
「聖書に書いてあることが、すべて文字どおりに解釈するとしたら…」ということをコンセプトに、あまり一般に知られていない聖書の闇ともいえる過激な内容や支離滅裂さなどなどに光をあて、さらに、「だって聖書にはホントにこう書いてあるじゃない」という部分を書き出し知らしめた、聖書を楽しむためのエンタメ本。文庫書き下ろし。
目次
序章 この本は、聖書に書いてあることが全部ホントとして考えものです
第1章 神様は皆殺しがお好き
第2章 神様は嫉妬深くてわがままな、呪う神なのです
第3章 神様は女性がお嫌い
第4章 強姦・近親相姦、ちょっと異様な聖書SEXエピソード
第5章 ちょっと怖いイエス様と使徒たち
第6章 困った人パウロ様
終章 神様は人間を自分に似せてお造りになったのだから…
著者等紹介
巨椋修[オグラオサム]
1961年、兵庫県神戸市出身。漫画家、小説家、映画監督、総合格闘家(陽明門護身拳法師範)、そして、不登校・ひきこもり・ニートを考えるインターネット映像放送局『FHN放送局』主宰と、ニートのためのインターネットラジオ局『オールニートニッポン』パーソナリティーなどなど多様な分野で活躍しているマルチ人間。漫画家としてのデビューは、『デラックス・マーガレット』と少女漫画出身。しかし、現在では、漫画のジャンルだけでなく、人生観までもがノン・ジャンルというオールラウンド・クリエーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ATS
17
★★☆聖書の矛盾やヘンテコな部分などをこき下ろしてます。こういう権威を批判的にみる本は好きですね。神様といえば寛容で優しいイメージがありますが、旧約聖書の神様はめちゃくちゃ嫉妬深くて、短気で、気にくわないとすぐに人類を滅ぼします。ほかにも女性差別もバンバンしてます。少し似たような内容か続くのでやや中弛み感は否めませんでした。こういった本が好きな方はパオロ・マッツァリーノさんの『エラい人にはウソがある』をおすすめします。こちらは孔子をこき下ろしてます。2018/02/16
ATS
16
キリスト教関連の本を読んだので再読。2018年の自分の感想からいままで誰も感想を書いていない歴史から忘れられた本書である笑 旧約聖書・新約聖書の文言をもとに茶化していく。それにしても聖書に出てくる神様はひどい。他の神様を拝んだからとか同性愛に耽ってるとかで嫉妬してすぐに人類を滅亡させちゃう。サタンという悪魔がいるが彼が聖書のなかで殺人を犯したのは多くても十数人程度(それも1回きり)、片や神様はノアの箱舟やソドムゴモラなど筆頭に数千万人(億人?)も殺してる。今でもイスラエル・パレスチナで戦争してるし。2024/09/27
けほんこ
8
読みました むかし 後輩が聖書の本を 作ったときに 聖書にでてくる 物語やら 登場人物を知っていましたから なんとか 読み切れたと思います 世界で一番読まれている本? なので 内容は知っとかないとなって 思うなか リサイクル本で 発見し読み始めました なかなか disっていて面白い 文書はこう読まれた方が 幸せだよな なんて思いました また この本に嫉妬の解釈の話しが よくよく出てきますが 伝える仕事をしていて 多数に捉えられる 表現を使わずに しっかり意図が伝わる 文章が大事なんだと 改めて考えさ2017/01/25
aoi
1
雑学集みたいなものと思ってアプリをダウンロードしてみたら、電子書籍でした。奇しくも人生初…キリスト教は習慣や政治に、教えや捉え方をあわせうまく環境と適応してきた宗教だと思うのですが、この本は、もし聖書に書かれていることが全て正しいとしたら、という前提の元に書かれています。日本人ならアンチ宗教みたいなところがあって、面白く読めるのではないでしょうか。ミッションスクールや教会で聖書に触れる機会のある人も、愛を語ることはよくあっても、神様の妬みや怒りを説くことはあまりない。その部分が取り出されています。2012/04/25