感想・レビュー
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古古古古古米そっくりおじさん・寺
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日本ロン毛史のパイオニア・由井正雪の漫画物語。日本ロン毛史は正雪から武田鉄矢、江口洋介の登場まで数百年開くのだが(坂本龍馬は本当は薄毛だったので厳しく判定したい)、実際、正雪という人は、反乱する前に未遂で鎮圧されただけで、大した事もしていない。大塩平八郎先生の爪の垢でも飲ませたいような奴で、大した思想も無く、何で今まで主人公級だったのかよくわからない。併録の『隆光』の方が面白く(正雪とは原作者が違う)、生類憐みの令を出させた坊さんの人生をピカレスクで描いている。しかし『隆光』が本の題だと売れないもんな。2022/11/11