感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Q
14
リミテッド 主人公がイライラするのはわかる。アキコさんが文句は言いたくもなる気持ちもわかる。難しいなー。 こういう経験や大変さはなかなか実際に経験しないと伝わらないよね。祖父母世代の戦争の経験や体験は言葉や映像では何回も見聞きするものの、完全に腹落ちしない。実体験に勝るものはないのか。。風化させないって難しい2021/05/30
しゅん
8
他者がいて、はじめて少年は「サトル」と名乗れる。名乗ることの喜び。アキコとの出会いはしかし、他人といることの軋轢やめんどくささを絶対に引き連れてくる。野生人として生き始めた少年と、人の残る島で文明人だった少女。その感性のすれ違いが常にこびりつく中で、それでも恋愛は始まってしまう。そしてあまりにしつこいネズミ。常に常にネズミ。ヘビはネズミから守るから豊穣の神だという話がなぜか面白く響く。2023/04/03
yk
6
前巻で生肉食べるとビタミンが補給できるということも大きいということを知ったが、魚ばっかり食べているというのもあんまりよくはないんだな。アキコさんが出てきたときはちょっと希望もあったけど、終わりには狂ってしまってたから逆に足手まといだろうし・・・。ネズミの被害は多いし。でも蛇がネズミに効果絶大というのも知らなかったな~。神格化されるのには意味がある。ほんと勉強になります。2022/03/07
ミロリ
6
向かいの島からボートで女の子がやって来た。その女の子の存在で、主人公の男の子のペースが乱れる。希少価値ある女性はトラブルの種でしかない。男勝りで女を捨てたような人間でない限り、男に寄生する。2020/05/28
笠
2
3 一人生き抜く少年のもとに、向かいの島から逃げ出してきたアキコが流れ着く。向かいの島にはまだ多くの人間が生き残っているが、人々は暴徒化しており暴力が支配する社会になっているらしい。小舟を手に入れたものの、渦潮に隔てられて向かいの島に渡ることはできず、結局元の島でアキコと二人で暮らすことに。男女二人だけで生きる世界、まるでアダムとイブだが、サトルのようにサバイバル適性のないアキコは原始生活になじめず、精神に異常をきたしてしまうのだった。こういう状況になったら女性は厳しいよな…割と狂ったほうがマシかも。2021/10/09