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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
14
【新陰流は、素人ごかしの見せ物芸ではありません】「江戸柳生」とも呼ばれる柳生新陰流ではなく、「尾張柳生」こと本家・新陰流の五代宗家となる柳生厳包(後の連也斎)をゴリッゴリのストロングスタイルで描く剣術劇画の傑作。徳川三代家光の治世、十八歳となった厳包は、歳を同じくする徳川光友の剣術師範として入府。文武に秀で血気盛んな光友の信を得るところから、厳包の果てしなき苦難と精進が始まるのだった……。2020/09/27
のれん
13
新陰流といえば柳生十兵衛までの3代がまず思い浮かぶが、そうではなく傍流の尾張柳生をピックアップしている剣豪漫画。 江戸柳生はその政治手腕で領土を取り戻したが、剣術としては宗矩は傍流扱いされていたとは知らなかった。 芸とは一線を画する実践剣術であることを説くのはまだ家光時代であることを考えると、最後の剣豪として史実としても説得力がある。 面白い技の名前は全て柳生剣術の実在の技で現代にもあるそう。そのリアリティを台詞枠外で説明しつつ、明快な絵が美しい。 内容は水戸黄門で清廉な若旦那の活躍はスッと気分が良い。2021/10/31
らざあし
1
意外と人が死なない、と思わせて。18歳の柳生宗家の連也が主人公。ヘラった柳生十兵衛なども出る。めちゃくちゃ面白かった。小ぼんさんが若き天才であり、振る舞いも落ち着きがあるが、年相応の若さもあり、かっこいいだけでは無い。作者のとみ新蔵先生は薩摩義士伝や、駿河城御前試合の平田弘史先生の兄弟であるという!びっくり。2024/06/22
Stanisław Marcin Ulam
0
同作者の柳生兵庫之助のほうも面白いんだけど、あちらは大砲を持ち出すナマズみたいな顔の海賊とか犬みたいな顔の小太刀使いとかやや荒唐無稽さがある。一方でこっちは全く非科学的なものを排除したというわけではないが、剣士の生き様を描くことに関してこちらが優っていると思う。2016/08/15
やまだりょうじ
0
歴史小説を読むように漫画を読むことができる、歴史上の剣術家の生涯を描いた快作。 とみ新蔵先生の描く漫画はどれもお薦め也。2016/01/02