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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽんくまそ
15
黒船が来るとあらかじめ知らされていても強引に聞かなかったことにした幕閣たちの実名をあげてほしかった。大きく見た現実から目をそらし、井戸の中での建前防衛に汲々とする俗物たちというのは、少なくとも江戸時代から21世紀の現在までも続く日本組織社会の宿痾だからね。単独行動者吉田松陰の真逆だな。こりゃ一人だけまともだった表紙の阿部正弘老中も心労で早死にするわけだわ。この本によると、浦戸へきた黒船を初めて見て、日本人たちは衝撃を。受けませんでした。帆船だけど外国船到来にはもう慣れていたから。ちゃんちゃん。2016/03/28
すしな
11
137−21.同時期にロシアとアメリカが日本を目指してやってきます。それぞれ、別々のやり方で日本を落とそうとしますが、ロシアが紳士的な態度だったと言うのは意外でした。そんなロシアを袖にしたことへの恨みはその後の歴史にも影響があるんでしょうね。そう考えると日本の外交って友好的な態度の国へ不義理をするところはあるなと思いました。2021/11/21
CCC
11
ようやくペリー来航。阿部正弘と外様四人組や佐久間象山が印象に残った。象山はちょっとだけ読んだことがあるけれど、格調高い文章で意外とコチコチした考えを書いていて、イメージが変わった憶えがある。まあ技術者やれて、時代感覚もあって、文章力もあったのだからやっぱりマジモノの天才だったのだろう。もうちょっと長く生きれたら、南方熊楠みたいな博物学者になってくれた可能性も無きにしもあらず?2021/09/06
ryo511
6
歴史モノだからあらすじは知っているのに、続きが気になってどんどん読んでしまう。含蓄ある記述もあればギャグもありで緩急が心地よい。「実権がまったく無いということは 責任感も希薄になるということで そのぶん頭の中身や発言は過激になっていく」p189 A2011/10/04
ミナ
4
ペリー来航。このときの話を読むと今の日本も幕末と同じ状況だと思う。国のために必要なことをしようとするとあぁでもないこうでもないと言う政治家たちで結局進まず…。アヘン戦争の話を聞いたって対岸の火事。今で言えばウクライナ戦争や台湾有事の話に触れても統一教会が第一。内憂外患の中、国を憂いて動いていた政治家は奇しくも「あべ」。どちらも道半ばで亡くなる。当時の日本は切り抜けて奇跡のような明治時代をつくったけれど、泰平の世に慣れた今の日本はどうなるか…。2022/08/19