ザ・ドール―ハンス・ベルメール人形写真集

ザ・ドール―ハンス・ベルメール人形写真集

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(頁/高さ 22cm
  • 商品コード 9784845710195
  • NDC分類 759
  • Cコード C0072

内容説明

シュルレアリスムの巨匠として今や伝説的存在であるハンス・ベルメールは、1902年ポーランドに生まれ、1975年パリにて没するまで、絵画、写真、人形製作等多彩な制作活動を続け、その特異なエロティシズムはわが国でも渋沢龍彦、四谷シモンなど、多くの芸術家たちに多大な影響を与えた。本書は、彼の人形写真だけをオリジナル編集で収録した、永久存保版である。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

73
学生時代、四谷シモンの人形作品展をきっかけに、シュルレアリスムの伝説的な巨匠・ハンス・ベルメールを知り、この本をすぐ買った。人形とはいっても美しいとか可愛いのとは程遠い雰囲気で、まずその奇怪さ、異端っぽさに圧倒され、じわじわと惹かれてしまう部分があることは確か。これは何なのだろう。未完の美とかそういうものかもしれない。でも欲を言うと写真が小さすぎて、再読した今日は思わずストレッチして拡大したくなった(笑) 2013/10/31

Roy

24
★★★★★ 素晴らしい。帯にて「腐敗と死の匂いをまとい、肉塊と化して陵辱される人形たち」とあるが僕は肉塊が脂肪に見えて仕方がない。世界仰天ニュースなどで特集される、300キロ位ある人間の腿の部分を移植したかのような丸みの有るぼゆんぼゆんした脂肪。それがどうにもボンレスハム同等のエロさを醸し出す。それはそうと、そんな中に2、3枚ミイラみたいのもあり、製作当時の精神不安を心配する。2009/06/12

rara

2
完璧なモノは美しいが、崩れたモノはイヤラシイ。その上破壊や暴力が加わると、さらなるグロテスクさの中にエロスを感じる。醜いほどの豊満さと気の毒なほどの貧弱さ。どちらの少女(人形)も目には絶望が見えた。2011/10/18

warimachi

0
ネイキッド・シティー『アブサン』のジャケに使われてるやつは何遍みても気色わるいなあ。あの、四本足がブツブツなってるやつ。2012/09/27

季奈

0
初めて見たハンスベルメールの人形で、一際惹かれるものがあったのは下半身を上下にシンメトリーとしたセカンドドールだった。 私の個人的見解に過ぎないが、人間の身体の上半身は理性的であり下半身は本能的と言える。 セカンドドールはヒトの始原的欲望に、純粋に訴えかけるのである。 その結果、私たちがサディズムを抱くかもしれないしマゾヒズムを感じるかもしれない。 人形とは結局、人形師の意思に関わらず、鑑賞する者や所有する者の価値観や欲望により姿を変える、鏡に映された自身なのだ。2019/01/17

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