内容説明
本書は、現代の最も偉大な彫刻家コンスタンチン・ブランクーシに関する出版物のなかで最も実像に迫るものである。著者の啓発的な解釈を通して、ブランクーシのオリジナリティー、数学的厳格さ、近代性(これは同時に古代性にも通ずるように思われる)、彼の作品に見られるケルト的インスピレーション、古代エジプト人のもっていた彫刻やモニュメントに対する考え方を彼が分け持っていたことなどの、まったく新しい見解を得ることができる。
目次
第1章 伝記的要素
第2章 大地の知恵
第3章 白い巨人
第4章 象徴
第5章 初期の作品
第6章 ブランクーシとその固有言語
第7章 長期にわたる《接吻》の連作〔ほか〕