内容説明
多様な地域(東南アジア・オセアニア・日本)の多様な素材(演劇・音楽・娯楽・言語)を対象に、国民社会の中で伝統・文化が作り出されるさまを分析し、「各共同体が自己について競って語る」近代社会の特質を鮮かに浮彫りにする野心作。
目次
1 都市の語りとしての大衆音楽―インドネシアにおける音楽・社会・国家
2 影絵芝居と国民社会の伝統
3 ジャワの大衆演劇クトプラ―変わりゆく芸能
4 バリ人の愉しみ―消費動向に見る伝統と現代
5 国の思春期―パプアニューギニアの演劇運動
6 大衆演劇における類型的演技―額割りのくだんをめぐって
7 〈場〉によって結びつく人々―ヴァヌアツにおける住民・民族・国民
8 インドネシア語政治作文入門