内容説明
『エイリアン』は16世紀から語りつがれた伝説だった。『未知との遭遇』『E.T.』『キャリー』『悪魔のいけにえ』『13日の金曜日』、アメリカ大衆娯楽文化が生みだした、ホラー映画、コミック、恐怖小説は、口承伝説の下地の上に成立している。具体的作品の分析によって、時代の抱える強迫観念を明らかにする。
目次
1 体内の蛇―フォークロアと大衆芸術
2 血だらけの部屋―恐怖映画、おとぎ話、タブー
3 巨人のおもちゃ―郊外の親指小僧
4 人殺しばあさん―がらくたの代表
5 緑の世界―アメリカのピーター・パン
エピローグ 「ジェイソン」伝説―大衆芸術とフォークロアの共生