内容説明
ギリシア悲劇は、どのような舞台構造・機械装置の下で、何が演じられたのか。劇作家自身が自らの劇を上演するにあたって用いた視覚的技法―演技者の動きと位置、手にするもの、互いの行為、位置関係の変化を意味のある型や連続へと形づくる―を台詞から再現し、ギリシア悲劇を演じられる姿で捉えた画期的論考。
目次
第1章 悲劇の視覚的次元
第2章 舞台運営と演出
第3章 九つの劇への序説
第4章 退場と登場
第5章 動作・身振り
第6章 象徴的小道具
第7章 タブロー・音・沈黙
第8章 ミラーシーン
第9章 場面のつながり
第10章 劇場における感情と意味
第11章 四角い劇場に円い劇