内容説明
バロック科学の王者ショイヒツァーが、キリスト教の真実性を検証するために、聖書に18世紀科学の光をあて、その図像化を図った恐るべき試み。天下の奇書「神聖自然学」を世界に先駆けて復刻する。
目次
バロック期図像の万華鏡
旧約聖書(創世紀;出エジプト記;レビ記;民数記;申命記;ヨシュア記;士師記;サムエル記;列王記;歴代志;ヨブ記;詩篇;筬言;伝道の書;雅歌;イザヤ書;エレミヤ書;エゼキエル書;ダニエル書;ヨナ書)
新約聖書(マタイによる福音書;ルカによる福音書;ヨハネによる福音書;使徒行伝;ローマ人への手紙;ヨハネの黙示録)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Като́н
2
ショイヒツァーのことを知ってる日本人がどれだけいるかは知らないけど、カレル・チャペックの『山椒魚戦争』読んだことある人なら分かる。彼は結構日本と繋がりの深い人で、まずアルプスで発見した骨を聖書に出てくる大洪水で死んだ古代の人間のものだ、という主張をしたが、のちキュヴィエにより山椒魚のものだと明らかにされた。しかし彼は発見者のショイヒツァーの名前をつけた、そしてその山椒魚は日本で生き残っていることが判明する。2024/11/04
小林ミノリ
0
18世紀に出版された大著、ショイヒッァーの「神聖自然学」抄訳版、旧約から新約までの聖書の記述に科学の光を照射し、細密な銅版画で図解、聖なる奇跡とバロック科学の奇妙な結合、紙上に屹立する信仰のパノラマ、目玉のハライソ。