シリーズ民間日本学者<br> 井上剣花坊・鶴彬―川柳革新の旗手たち

シリーズ民間日本学者
井上剣花坊・鶴彬―川柳革新の旗手たち

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  • サイズ B6判/ページ数 310,/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784845704682
  • NDC分類 911.46
  • Cコード C0023

内容説明

子規に呼応して江戸川柳を自由主義、平民主義の立場から変革した剣花坊と、啄木に並ぶ感性を持つプロレタリア川柳の旗を掲げ29歳で獄死する鶴彬。川柳の視座から明治以降の庶民思想を把える画期的試み。

目次

第1章 自由民権の引き波(新川柳と剣花坊;吉川英治と剣花坊)
第2章 柳樽寺派の成立(略歴;『日本』新聞;『川柳』誌創刊;日露戦争と川柳)
第3章 『大正川柳』誌の創刊(『川柳』から『大正川柳』へ;作品)
第4章 川柳の革新(同人制の廃止;剣花坊と白石維想楼;新興川柳の勃興)
第4章 川柳王道論(作品;剣花坊の死)
第6章 鶴彬の川柳史観(プロレタリア川柳論;「井上剣花坊と石川啄木」論)
第7章 ナップ時代(略歴;ナップ時代)
第8章 孤独な道(軍隊赤化事件;陰隊の足で;作品;鶴彬の獄中死)
井上剣花坊年譜
鶴彬年譜

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

浅香山三郎

7
川柳については知識が乏しいが、プロレタリア川柳作家の鶴彬については名前だけは知つてゐた。官憲に監視される鶴彬を時に庇つた井上剣花坊は、素朴な天皇への尊敬を表明する人物だが、お上への反骨精神はつよく、鶴彬と共通する面もあるといふ。 井上剣花坊の豪快さも興味深いが、やはり、後半の鶴彬の生涯に惹かれた。プロレタリア詩人としても、川柳作家としても、即検束覚悟で時局を指弾した彼の生き方の激しさがよく伝はる評伝。2022/11/08

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