内容説明
水の精の時代の訪れにつれて、アポロンからヘルメスへ、智の大きな変動が譲し出される。…〈この本は、何も「伝え」はしないが、しかし何かを動かすはずである〉(著者後語)…ドイツ現象学の泰斗が再生=喚起する失われた=新しい世界像。
目次
1 ヘルメス的原理(盲目の泳ぎ手;ヘルメス智と解釈学)
2 ヘルメス神(牧人の神;境界の神;ディオニソスとパン)
3 覆蔵の内なる神(ダヴィデとゴリアテ;ファウストとメフィストフェレス;小さな風来坊)
4 アポロン神(主キリスト;判断と科学;繁栄という考えの誕生)
5 ヘルメス的根本経験(侵入と根源;発見と道;軽やかさと飛翔;世界;諸世界間の差異と諸世界間の交わり)