出版社内容情報
人気シリーズ「乙女の本棚」第56弾は、文豪・太宰治×イラストレーター・ウミ乃のコラボレーション!
【目次】
内容説明
「瀟洒、典雅。」少年の美学の一切は、それに尽きていました。少年時代からおしゃれに強い興味を抱いていた男。彼は自らの美学をどんなときも貫き、夢中に生きようとする。太宰治の名作が、一瞬で目が釘付けになるような美しさを備えた作品で話題を呼び本シリーズでは『断食芸人』を担当するイラストレーター・ウミ乃によって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第56弾が登場。小説としても画集としても楽しめる魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
明治42年(1909年)青森県生まれ。小説家。1935年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し玉川上水で入水自殺した
ウミ乃[ウミノ]
イラストレーター。VTuber関連のイラスト制作を多く手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シャコタンブルー
49
人生の目的が「瀟洒、典雅」であり服装の細部へのこだわりが凄い。何ともお洒落な若者だが美意識が高すぎてあらぬ方向に突き進むのも一興か・・いつの時代でも個性的なファッションは勇気も信念も必要かも。2026/10/22
ぐうぐう
26
そもそも美学などというものは、極めてこそ辿り着ける境地のことに違いない。しかしタチが悪いのは、美は時代と共に移ろう、つまりはいつか裏切りに会うことが宿命付けられているのだ。おしゃれともなれば、なおのこと。ゆえに本作の主人公は、時間に裏切られ、社会に裏切られ、と同時に自分に裏切られてゆく。ところが本作そのものは、時代が変わろうがその魅力を損なうことなく存在している。太宰治がそこまで見通して書いたとしたら、凄い。ウミ乃の画は、そのままアニメ映画化できそうなクオリティで、本作の耐久性を証明している。2026/09/18
蒼
20
太宰作品を精読せずにこのように言う事は甚だ傲慢であり乱暴だとは思いつつも、ナルシスト太宰全開の物語だと思った。「選ばれてある事の恍惚と不安」を引用した彼らしい、と思う私の勝手な思い込みを晒しているだけかもしれないが。2026/10/05
takakomama
8
子供の頃からおしゃれだった彼が大切にするのは、瀟洒と典雅であること。嫂には笑われてしまいますが、美意識が世間とズレていても、彼は凝った身なりにこだわりを持ち、プライドを感じています。老人になっても、その美意識と生き方は変わらないのでしょう。2026/10/12
Hiro
5
まさにこういう内容は挿絵があってこそ理解が深まる。文章だけでは想像が難しい内容が挿絵で雰囲気が伝わってくる。挿絵自体もとてもきれいで良かった。話自体については、いわゆるこじらせ系の話で、今の時代でこんな話し書いても誰も読まないよな、太宰治があの時代に書いたものだからこそ価値があるんだろうな、と思わせる内容だった。最後の狂句がよくて、なんとなく何回も読み返してしまった。2026/10/24




