出版社内容情報
人気シリーズ「乙女の本棚」第54弾は、文豪・夢野久作×イラストレーター・寿なし子のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
117
何のための煙突なのか・・タイトルだけでは分からないが、タイトル装画が否応もなく私の想像を掻き立てる。乙女の本棚第54弾!亡き夫のから譲り受けた趣味の画帳・・悍ましくも目も心もその世界へ未亡人を導いて、もはや性癖というより怪しい本能・・破滅へのイラストが作品世界を更に盛るのが乙女の本棚の真髄なのだ。2026/08/04
シャコタンブルー
51
タイトルと妖艶な画装が読書意欲をかき立てる(笑) おそらくこのシリーズで取り上げなければ読まなかった作品だと思うので、感謝しかない。犯罪を匂わせる序章から狂気のラストまで緊張の糸が最後まで張り詰めていた。イラストもその時代背景を見事に表現していたようにも思えた。2026/08/22
ぐうぐう
27
幻惑の一作。夢野久作はまったくもって遠慮がない。幻にも惑わしにも。現実がクラクラと揺らいでいく。どこまでが虚で、どこからが実なのか。新聞記者という肩書きは実をイメージさせるはずが、独白にも似た原稿を雑誌社にいる友人に送る行為は虚を想像させる。女郎蜘蛛も未亡人も、そこで行われる秘め事も、煙突という密室ではない構造が、だからこそとたんに曖昧にさせるのだ。寿なし子の明確な画が、真相をではなく、曖昧さを加速させるのが面白い。2026/07/24
takakomama
6
取り付けられた煙突に煙を吐いた形跡がないのはなぜ? 真夜中に美しい伯爵未亡人が打ちあけた趣味と願いは、驚くべきものでした。伯爵夫人も主人公の新聞記者も狂気じみています。2026/08/31
Hiro
4
ある未亡人の家に煙を吐かない煙突があって、その秘密を暴こうとする新聞記者の話。月並みな表現だけど、文章がうまくて、話に引き込まれた。短い話の中にいろいろな要素がバランスよく入っているのもよかった。挿絵もとてもよくて、文章を引き立てていた。2026/09/06




