出版社内容情報
人気シリーズ「乙女の本棚」第53弾は、文豪・国木田独歩×イラストレーター・しまざきジョゼのコラボレーション!小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
【目次】
内容説明
生活と自然が共存する、物語を内包した土地「武蔵野」。その中をあてもなく歩き、書き留めた名随筆。エッセイとしても画集としても楽しめる魅惑の1冊。
著者等紹介
国木田独歩[クニキダドッポ]
明治4年(1871年)千葉生まれ。5歳から広島、山口など中国地方で育つ。田山花袋らとの合著『抒情詩』で詩人として作品を発表したのち、小説家としても活躍し、自然主義の先駆と目された。36歳のとき結核のため死去
しまざきジョゼ[シマザキジョゼ]
イラストレーター。京都芸術大学客員教授。グラフィックデザイナーとしてデザイン事務所に4年勤務ののち退社しフリーランスとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅう
129
とりたててストーリーと呼べるようなものはない。だからか、小説というよりも散文詩を読んでる印象に近い。秋から冬にかけての武蔵野の地の大自然と人の営みが描かれている。今はもう見ることはできなくなった武蔵野の風景美にノスタルジーを重ねる。本書は乙女の本棚シリーズからの一冊で、絵はしまざきジョゼ。イラストが武蔵野の風景描写にとてもマッチしていた。2026/05/31
いつでも母さん
111
乙女の本棚の第53弾!とても雰囲気があって、落ち着く感じ。色使いかな?このシリーズの中では圧倒的にイラストが好みだった(当方比)2026/05/12
アキ
73
乙女の本棚シリーズ第53弾。1898年初出。国木田独歩初読みです。明治31年の武蔵野は田んぼと畑と森林だらけだったのでしょう。イラストも緑多く人影もまばらです。現代の東京を訪れても、武蔵野の名残りを感じることはまったくありません。北海道とも西国とも異なる植生と水流、自然と生活を感じる詩人らしい文章から、見ることもかなわない昔の風景にノスタルジーを感じるイラストブックです。2026/05/06
シャコタンブルー
43
有名な作品なので読むのが楽しみだった。武蔵野の美しい自然を賛歌しているが作中にツルゲーネフの文書を二度も掲載しているのが印象に残った。その頃の武蔵野の空気、匂い、雰囲気等ありのままの大自然を肌で感じられるようなイラストも素晴らしい。2026/05/27
ぐうぐう
25
53冊目となる『乙女の本棚』は、満を持しての登場となる国木田独歩「武蔵野」だ。あてもなく歩く武蔵野の風景は、引用からの連想といった国木田の自由な作風へとそのまんま繋がっていて、実に心地良い。「武蔵野に散歩する人は、道に迷うことを苦にしてはならない。どの路でも足の向くほうへゆけば必ずそこに見るべく、聞くべく、感ずべき獲物がある」こんな心強いフレーズに背中を押され、この作品に迷っても大丈夫なのだと思えてくる。なぜなら迷うことでこそ、味わえる風景があるのだから。(つづく)2026/04/16




