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内容説明
小説とイラストの出会いを祝福する、魅惑の1冊。人気シリーズ「乙女の本棚」から、イラストレーター・しきみの自選作品集が登場!
目次
萩原朔太郎『猫町』
江戸川乱歩『押絵と旅する男』
夏目漱石『夢十夜』
坂口安吾『桜の森の満開の下』
谷崎潤一郎『魔術師』
芥川龍之介『悪魔』
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
94
乙女の本棚のシリーズの内、しきみがイラストを担当した5作品と新作の芥川龍之介「悪魔」を掲載した新刊本。しきみ自身が選んだイラストと短いコメントがあり、文章は小説の抜粋で、初めに読んだ時に比べて、よりコンパクトに作品を味わえる。細身の少女と表情豊かな瞳、大胆な色彩と幻想的な着物、物語と相まって相乗効果を生んでいる。大正から昭和初めの小説が、イラストと共に現代に甦る。「悪魔」でのうるがんの青い瞳と姫君の輿の上に座る赤い悪魔の姿の美しさ。「堕落させたくないもの程、益堕落させたい」その悲しみは我々と同じなのです。2022/08/07
ままこ
72
文豪作品を麗しいイラストで表現した乙女の本棚シリーズ。美しく刹那的な幻想的世界が繰り広げられる。タイトル作以外の小説部分は抜粋。どの作品も読んだことないが妖艶で残酷。原作を読んでみたくなった。2023/10/12
優希
43
美麗なイラストと毒のある美文。2022/08/13
たまきら
30
娘さんに。古典に興味持つかな?と借りてきたんですが、イラストだけ楽しんだ模様。…まあそれでもいいけど。2022/09/07
G-dark
22
まるで夢と現実の間を揺蕩うかのように怪奇で不思議な文学作品を、美しいイラストと共に堪能出来る本。萩原朔太郎の『猫町』、江戸川乱歩の『押絵と旅する男』、夏目漱石の『夢十夜』、坂口安吾の『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎の『魔術師』、芥川龍之介の『悪魔』。どれも素晴らしい作品なので、まとめて読めるなんて得した気分です。耽美な雰囲気がありつつも、怖さや暗さは無く、どこかポップな印象もあるイラストが付くことで、作品の持つ多面的な魅力に気づくことが出来ます。2022/11/27