内容説明
お前さんの命を貰った代りに、私はさぞ美しくなったろうねえ。刺青師の清吉には、いつか理想の美女の肌に刺青を入れたいという野望があった。谷崎潤一郎の『刺青』が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び本シリーズでは坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって、鮮やかに現代リミックス。人気シリーズ「乙女の本棚」の第21弾が登場。
著者等紹介
谷崎潤一郎[タニザキジュンイチロウ]
明治19年(1886年)東京生まれ。東京帝国大学国文科中退。在学中に同人雑誌「新思潮」(第二次)を創刊し、「刺青」などを発表する
夜汽車[ヨギシャ]
イラストレーター。少女を描くことと19世紀末の挿絵画家を好む。懐かしいような落ちついた雰囲気のイラストを目標に制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。