内容説明
小学生の真実ちゃんは、公園で真っ白な子猫を拾い、秘密の隠れ家で育てようとするのだけれど…(『七日間のスノウ』)。引っ越してきたばかりの街。わたしは出会ったばかりの猫と一緒に、人間と猫の歴史を調べはじめた(『五千年ぶんの夜』)。みいこは、久しぶりに訪れたおばあちゃんの家で、あるお話を聞きます。それは、昔この家に遊びに来ていたという猫のお話でした(『春の約束』)。頭に星の形の黒いぶちがある「星子」という名前の猫と、大切な「お父さん」の物語(『約束の猫』)。
著者等紹介
村山早紀[ムラヤマサキ]
1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。ほかに本屋大賞にノミネートされ話題となった『桜風堂ものがたり』、『百貨の魔法』など、著書多数
げみ[ゲミ]
1989年兵庫県三田市生まれ。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コース卒業後、イラストレーターとして作家活動を開始。数多くの書籍の装画を担当し、幅広い世代から支持を得ている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
256
村山 早紀は、新作中心に読んでいる作家です。3年近く前に読んだ『春の旅人』に続いて第3弾読みました。今回は、子猫と人間の物語、四篇とも温かくて切ないストーリーだにゃあ(=^・・^=) オススメは、『七日間のスノウ』です。 http://rittorsha.jp/items/19317407.html 2021/01/12
いつでも母さん
171
優しい絵本。冷えた心にポッと暖かく沁みるような絵本。確かに悲しい別れもあるのだけれど4話の、否4匹の猫と人の温もりを感じる絵本。2020/12/12
ままこ
114
切なさを優しさで包み込む猫と人の奇跡の4つの物語。村山ワールドを表現するげみさんの温かで美しいイラストが素敵。猫好きの心に寄り添うファンタジー。2021/01/22
MI
107
シリーズ第3弾。イラスト絵本。猫をテーマに4つの短編集。「7日間のスノウ」は姉が小児喘息で猫が飼えない妹が隠れ家で子猫を世話する話。3時間おきにミルクをあげる。体調を崩し、風邪をひく。一生懸命ネコの飼い方の本を読んで世話をする妹が可愛かった。「約束の猫」は家族がいない男性がネコを家族同然に育て、婚約者と幸せにと思ったら、自分が重い病気に。病気が治ると同時にネコが死んでしまう。主人の夢見にたち、戻ってくるからと。家族のもとに、同じネコが主人のもとへ戻っていく。ネコと飼い主の温かい作品、猫を飼ってみたくなる。2023/01/15
みかん🍊
97
涙なしには読めない4話の猫とのお話、5千年も前から猫は人間と暮らすことを選んでくれた、人と寄り添い幸せを与えてくれる猫、哀しい話もあって辛かったけどイラストも素敵でした。猫のごろごろ音や寝顔を見て安心できるのは遺伝子レベルで猫が安心している時は悪い事が起きないって分かっているからなんだ。2020/12/23




