立東舎文庫<br> 定本 オサムシに伝えて

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立東舎文庫
定本 オサムシに伝えて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784845629886
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0195

内容説明

虫プロダクションが併設された東京・富士見台から、井荻、清瀬と3つの家を舞台に繰り広げられる、手塚家の生活。有名マンガ家の家族ということで、ただでさえ普通の家庭とは違うのに、祖父・祖母・母・兄・妹と著者を加えた7人は、全員が際立った個性の持主。日々の暮らしは「平穏無事」というわけにはいかず、旅行や食事会といった家族イベントも、なかなかスムーズには終わってくれません。本書では、そんな家庭での手塚治虫の素顔が愛情深く、ユーモラスに描かれています。特に「どうしようもない我侭な子」だった著者と父とのエピードは、心に残るものばかり。後に著者が「手塚イズム」の伝道者となった必然性が、伝わってきます。

目次

最初に育った大きな家
蛙の子は蛙
お転婆ウラン
名前の由来
マコとチーコ
我が家は映館
父とクリスマス
赤玉ワインにゴーゴー
北風は冷たく雪を運ぶ
絵を描く楽しみ〔ほか〕

著者等紹介

手塚るみ子[テズカルミコ]
プランニング・プロデューサー。漫画家・手塚治虫の長女。成蹊大学卒業後、広告代理店I&Sに入社。SP企画・制作に携わった後、フリーとなり、手塚作品をもとにした企画・タイアップのプロデュース、コーディネーション活動を始める。2003年に音楽レーベル「MUSICROBITA」を設立。またABCラジオ『EarthDreaming~ガラスの地球を救え』の番組パーソナリティも務める。現在は株式会社手塚プロダクション取締役でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

19
手塚治虫さんの長女るみ子さんのエッセイ二度目の文庫化です。解説忌野清志郎。ピノコのモデルにもなったるみ子さんのちっちゃいときのお転婆ぶりにはさもありなんと微苦笑です。そのるみ子さんも年頃になって結婚したい男が出来て父母に合わせますが母は反対、その間で手塚治虫は、一度は家を出るのも良いものだと同棲を認めて彼氏とも一対一で会って話をします。手塚さんが亡くなったときは、まだ結婚には踏ん切りがつかなかったけど結果その男性とは別れる事に。家族思いのエピソード満載。「父が飛んで帰ってきた夜」には泣かされました。2017/03/04

ALBA

6
いやぁ、久しぶりのレビュー。半年ぶりくらいかな。書き方忘れそう(^^; 本書は漫画の神様=手塚治虫氏の長女るみ子さんの、1994年発行本の加筆・修正したエッセイ。 手塚治虫氏とるみ子さんの割合は3:7くらいなので、治虫ネタが読みたい人にはあまり向かないと思いますが、 特筆すべきなのは治虫氏が亡くなる際の状況。 とにかく泣けます。 手塚治虫はわたしにとっても特別な人だったんで、 会社帰りの電車・バスの中で必至に涙をこらえてた。 わたしの寿命を治虫氏に譲れたらどんなに良かったかと思いました…2017/02/22

hiroshi0083

4
本書は、手塚治虫を父に持った娘の自叙伝である。 冒頭は、著者が生まれた昭和39年当時の、虫プロダクションと共に建てられた富士見台の自宅の描写から始まる。そこから、手塚が亡くなった後の、本書が単行本として刊行された1994年までの著者の心情などについて書かれている。 巻末の特別対談にもあるように、本書は父としての手塚治虫について書かれており、手塚の仕事については全く触れていない。だが、こういった件に関してはこれまでに数多くの本が出ている。家族しか知りえない手塚の姿を知るのも悪くない。(コメントに続く)2019/07/05

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