内容説明
太宰治の『葉桜と魔笛』が、畠中恵原作の人気シリーズ『まんまこと』のコミカライズなどで知られ、色彩豊かな和服イラストで人気のマンガ家紗久楽さわによって、鮮やかに現代リミックス。全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション。
著者等紹介
太宰治[ダザイオサム]
明治42年(1909年)青森県生まれ。小説家。1935年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し玉川上水で入水自殺した
紗久楽さわ[サクラサワ]
大阪府出身。マンガ家。インターネット上で自主公開していた江戸の浮世絵師たちを描く「猫舌ごころも恋のうち」が書籍化出版(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
120
図書館本。穏やかで丁寧かつ可憐な雰囲気を醸し出す美しい文章に挿絵がぴったり。2019/01/25
寂しがり屋の狼さん
91
【乙女の本棚】シリーズ6冊目📚️太宰治の『葉桜と魔笛』🌸島根の城下まちに暮らす姉妹の物語。『紗久楽さわ』さんの挿絵で少女漫画のような作品に💓『女生徒』とはまた違った感じ…「桜が散って、このように葉桜のころになれば、私は、きっと思いだします。」🌸春になったら、また読み返してみたいなあ🌸(*^.^*)2019/11/03
☆よいこ
73
乙女の本棚シリーズ。耽美系太宰治。姉妹愛▽もうすぐ死んでしまう妹の隠された手紙を見つけた姉。妹の友人の名前で届いていた手紙の中身はM・Tと書かれた男性からのものだった。妹と男が純愛ではなく男女の仲だったと知った姉はショックを受ける。しかも男は妹が不治の病だと知ると逃げていた。姉は男に成り代わって妹に手紙を書く。しかし妹はそれを見破る。その理由は▽最果タヒの巻末エッセイ「テレポートする言葉」もいい。”言葉を読むあいだ、遠いものと近いものがぐるぐると回転をしながら目の前を通り過ぎていくような感覚に溺れる”2024/03/11
夜長月🌙@5/19文学フリマQ38
71
【やさどく】太宰治による乙女による乙女のための物語。なんと清らかで切ないのでしょうか。儚い妹を思う姉の心は尊いばかりです。イラスト付きでよみがえった名作。プレゼント用にもよさそうです。2023/05/02
@com
66
美しい姉妹愛。絵もプラスされていて良かった。なんて表現していいかわからないけど綺麗だった。2017/01/31