内容説明
ブルース・ギターの録音は1920年代に花開いた!この時代にスターとして人気を博し、録音を残したブルースマンの貴重なドキュメント。カントリー・ブルース・ギターの真説満載!米LIVING BLUES誌“Blues Book of the Year”受賞!
著者等紹介
オブレヒト,ジャス[オブレヒト,ジャス] [Obrecht,Jas]
『Guitar Player』誌の元編集者で、これまで音楽ジャーナリストとしていくつもの賞を獲得してきた
飯野友幸[イイノトモユキ]
1955年東京生まれ。上智大学文学部英文学科教授。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
10
邦題のセンスは最悪(原題は『初期ブルース - 第1世代のブルース・ギタリスト達』とでも訳すのが適当)だが、内容は充実。シルヴェスター・ウィーヴァー、パパ・チャーリー・ジャクソン(バンジョー弾きだが)、ブラインド・レモン・ジェファーソン、ブラインド・ブレーク、ブラインド・ウィリー・マクテル、ブラインド・ウィリー・ジョンソン(この人はスピリチュアル)、ロニー・ジョンソン、ミシシッピ・ジョン・ハート、タンパ・レッドのレコーディングを丹念に追いつつ、インタビューなどからその生き様と音楽を生き生きと伝えている。2017/05/15
まこちゃん
2
タイトルが興味を引かれ手に取りました。 WWⅡ前1920代のカントリーブルースの隆盛時代に録音を残した人気ブルースマンの生涯をたどったレポート。ブルースという音楽が浸透し始めた華やかな時代と世界恐慌を境とする以降の暗黒の時代における彼らの生涯が描かれています。 彼らの人柄に迫った記述や78回転レコードの盤面、レコード宣伝のポスターなど当時の状況をうかがい知れる資料も盛りだくさんで読みごたえも十分です。ブルースファン、特に戦前ブルースファンにはお勧めの一冊です。2017/05/21
Mariyudu
1
戦前に興りジャズやブルーズを育む市場となった、所謂「レイスミュージック」で名を馳せた9人のギタリスト・シンガー達の評伝。生い立ちや人間関係に加え、当時のショービズ・レコード産業の様子が生々しく伝わってくるあたりに新奇性がある。短い活躍だったミュージシャンには「もっと長く活動していたら」といつも思うが、それを実現したロニー・ジョンソンが逆に後の「再発見ブーム」で疎かに扱われたという皮肉はやるせない。尚、邦題のロバジョン云々は販促コピーであり、彼との関係性をテーマにした本では無いのでご用心。2020/07/25
哲
0
ロバート・ジョンソンに影響を与えたであろう、9人のギタリストに焦点を当てた本。様々なエピソードが添えられ、情報が少なくてともすれば神格化されがちな時代の人々が、ぐっと身近に感じられる。2022/12/21