内容説明
なにげなく通っていた町の中華食堂。もしかして、最近数が減っている?昭和の古きよき食文化を記録するため男たちが立ち上がった!
目次
1 われら町中華探検隊(今はなき『大陸』跡地で感じた異変;そして、『来々軒』は店を閉めてしまった ほか)
2 飛び出せ!町中華探検隊(無視できる店など一軒もない;町中華だよ人生は ほか)
3 これが町中華だ(ボクが行きついた結論;業平橋御三家と動線問題 ほか)
4 炎の町中華(センチメンタルな町中華;ボクの町中華哲学 ほか)
5 鼎談 改めて、町中華ってなんだろう
1 ~ 4件/全4件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
103
{2016年} 超高齢化の荒波にさらされて滅亡の危機にあるいは町中華(個人経営の大衆的中華料理)の研究・記録を行うグループが、東京の各地を食べ歩いた結果の驚愕の事実が! 均一化された味、低価格のチェーン店の台頭で、次々と店を畳んでいる。「町中華」と「中華料理店」は別物「¶皆様、壁に貼り付けてある品々をご覧下さいませませ」。カツ丼、カレー、オムライスなど「中華料理」とはまったく関係がないメニュー。味の素やハイミー(化学調味料)もタップリ投入。若いカップル、独身女性、家族連れの姿もとんと見掛かけず..。2016/12/05
あすなろ
78
町中華の定義って何だろう? 僕も好きな町中華のジャンル。そんな事を思い、読友さんの読了をきっかけに読了。昭和感・和食、洋食のテイストを取り入れている・カツ丼、オムライスがある・劇場型町中華もある…等。実際に探訪し語られる興味深い断片。でも明らかなのは、高度成長期に店が発展し、そのまま取り残された様な昭和感溢れる店構えで、個人商店であるというのが一つのキーか? 高齢化進むこうした個人商店のカラーでなければ、この本に書かれるメニューや実際のこうした店は生まれなかったに違いない。また僕も町中華へ行こう2020/09/13
おかむら
43
町中華探検隊のゆるい活動記録。ほぼ東京の店です。メディアは東京中心だからなー。板橋チャーハンの世界とかぶるけどそのうちマツコの知らない世界でやりそう。町中華も喫茶店と同様に店主の高齢化問題は深刻なのね。そのうち行こうと思ってると閉店しちゃうわー。こうして町から昭和が消えてくのは寂しいものです。この本で中華屋さん行ったあと喫茶店寄るのを「油流し」って言ってて笑えたわー。2016/11/18
メルル
36
町中華とはなんとなく理解できるが説明は難しい。ノスタルジー漂う雰囲気とラーメンや中華料理だけではないカツ丼のようなメニューまである店。この手のお店は高齢の方が経営している場合が多い。絶滅に向かっているのでしょうか。うちの近所の町中華は一旦閉店したものの、数か月後復活するという奇跡があった。がんばって生き残って欲しい店のひとつ。でも私としては不味い店はちょっと敬遠してしまいそう。普通ぐらいでお願いします。町中華探検隊の活動はとにかく楽しそうだった。2016/09/22
チェアー
19
読み終わって、町中華に行きたくなった…と言いたいが、実はそうでもない。なんか「おいしいもの」を探すというより、歴史遺産を訪ねているようだからか。うーん。時系列がバラバラだったりして読みにくいこともマイナス印象。期待ほどではなかった。2016/11/29