立東舎文庫<br> 小説 微熱少年

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立東舎文庫
小説 微熱少年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784845628070
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0195

内容説明

16ばんめの夏、平凡な高校生の「ぼく」は、バンド仲間と一緒に、ビーチボーイズのヒットナンバーが流れる海辺を訪れ、そこからひとつの物語が始まる。少しだけ年上の少女との出会い、ささやかな冒険、親友との友情、美しくも気まぐれな彼女との恋、日本中を熱狂させたザ・ビートルズの来日公演。さまざまな人との出会いが、少年の心に少しずつわずかな熱―“微熱”をおびさせていく。60年代に高校時代を過ごした少年たちの淡く切ない青春を、リリカルなタッチで描いた、作詞家・松本隆の長編小説処女作。

著者等紹介

松本隆[マツモトタカシ]
作詞家。1949年7月16日、東京・青山生まれ。20才のとき、伝説のロックバンド「はっぴいえんど」を結成し、ドラムスと作詞を担当。同バンド解散後、作詞家となり多数のヒット曲を手がける。81年「ルビーの指環」で日本レコード大賞作詞賞を受賞。また、インディーズレーベル“風待レコード”を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マツユキ

15
二十年以上前に読みたいと思った作品を今ごろになって。文庫があることに、感動。 バンド仲間で海を訪れた16才の「ぼく」が出会ったのは…。 色々起こりますが、淡々とした主人公。でも、初めての体験だらけで、胸の内はざわついていて、これが微熱かあ。切ない。主人公の見る夢、そして、文自体が別の世界に誘ってくれている感じがして、気持ちの良い読書でした。2020/02/29

しみさん

8
人生で5回目の大瀧詠一マイブーム その名コンビである松本隆さんが書いたこの小説がふと読みたくなりました。 【雨のウェンズデー】【恋するカレン】【硝子の少年】などと通じる切なさ、優しさを感じた。2018/02/10

こっこ

5
★★★☆☆ 松本隆の歌詞が好きだった。特に大滝詠一の「ア・ロング・バケイション」や「イーチ・タイム」。学生時代、テープに録音してもらって、本当にすり切れるくらい聴いたものだった。中でも特に好きだった曲が「雨のウエンズデイ」だった。この小説の中に、その「雨の~」の歌詞がノベライズされ挿入されている。「壊れかけたワーゲン(カブト虫)」ではなくて、「スバル360(テントウ虫)」だってのは、ご愛敬だ。都会的で、知的で、おしゃれで、ナイーブで、幾分か不良っぽくて、でも結局お坊ちゃんな少年達。→2016/09/25

眠りスナメリ

4
高校生の頃に読了。

ガジュマル

2
風を集める松本隆の自叙伝的作品。微熱というより低温にも感じる16歳「ぼく」の友情、恋愛、冒険やらの青春譚。ビートルズのチケットを巡る件は、読み手を高熱にさせるモノがある。とてもドラマチック。60年代の東京風街の空気感は「ひよっこ」も思い出した。2019/03/19

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