内容説明
利根川は、江戸時代初期の東遷工事以来、洪水時の悪水をどこに落とすかについて、試行錯誤を繰り返してきた。歴史的な利根川治水対策の変遷に伴う一事象としての昭和放水路の詳細な現地記録。その工事中止からおよそ60年、著者は現場を隈なく踏査して、工事の物的証拠を探し、同時に近隣住民から当時の状況を聞き取って廻った。
目次
第1部 工事の概要(時代背景;利根川増補計画;工事の実際;座談会等・回顧の記録)
第2部 計画終焉と戦後の治水(増補計画の再検討;計画中止後の動き;昭和放水路と手賀沼・印旛沼;河川整備)
著者等紹介
倉田智子[クラタトモコ]
1945年生まれ。1985年~90年国立公園(箱根)サブレンジャー。(財)日本自然保護協会自然観察指導員。NHK学園自然観察講座講師を1990年から2003年の閉講まで務めた。1996年環境省環境カウンセラー。2002年(財)日本環境協会こども環境相談室相談員。手賀沼水環境保全協議会水生植物再生事業検討会委員。真間川地域懇談会委員。(社)日本河川協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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