出版社内容情報
禅宗の僧侶で芥川賞作家の著者が、元々は仏教由来だった言葉が、今は全く違う意味で使われているものを紹介した──「どっこいしょ」「皮肉」「油断」「がたぴし」「女郎」「ゴタゴタ」「玄関」「微妙」などなど、意外な言葉が満載。
はじめはエッ?と驚き、読んでいく内に仏教の教えが心にひびく秀逸エッセイ!
内容説明
孤高、変身、変心、じつにさまざまな方法で、長い歴史を生き延びてきた言葉たち…。仏教が我々の日常に浸透してゆくプロセスを垣間見ながら、パラパラとどこからでもお楽しみいただければ本望である。
目次
1(師子身中の虫;莫迦 ほか)
2(餓鬼;素性 ほか)
3(三千大千世界;女郎 ほか)
4(利益;藪と野暮 ほか)
5(えたい;微塵 ほか)
6(言語道断と自業自得;上品 ほか)
7(南無;七難 ほか)
著者等紹介
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年福島県生まれ。慶應義塾大学中国文学科卒業。83年、天龍寺専門道場入門。現在、臨済宗妙心寺派福聚寺住職。花園大学仏教学科および新潟薬科大学応用生命科学部客員教授。2001年「中陰の花」で芥川賞、14年「光の山」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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